学園長のひとり言

平成13年4月2日

上田学園は 「夢の手作り工房」

私には夢が沢山ある。どの夢も大切で、どの夢も実現したいと思う。夢の実現には時間も経験も努力も運も、色々なことが必要なのだが、何から手をつけていいか分からない。どれも実現したくて気持ちがあせる。1日でも早く実現したくて、誰か指導して下さる方が居ないかとも考える。

上田学園の学生達も「やりたいことがあるけど、どうやって実現していいか分からない!」と言う。その為に何をしたらいいのか分からないと言う。どこから手をつけていったらいいのか分からないと言う。

大きい夢、小さい夢、可愛い夢。どんな「夢」でも叶えてあげたいと思う。叶えさせてあげたいと思う。

上田学園に入学したころは全く「夢」のない学生達だった。でも、上田学園で色々な生き方をし、色々な世界で活躍している先生方との出会いを経て「夢」を持つようになった。だが、その後、どうやってそれを実現していいか、どうやって「夢」を追っかけ続けるのか、その方法が分からないと言う。きっと、子供達を取り巻く環境の中に「夢」を追っかけたり、実現しようと努力しているサンプルが少ないからなのだろう。

勿論、「夢」には色々な「夢」がある。が、毎日の生活に追われている大人の世界では「夢」が持ちにくいことも事実だ。しかし、子供達のモデルは、大人達だ。 サンプルの一人としては、どんなに苦しくても、どんなに大変でも「夢」に向かって進んで行く様子を見せたいと思う。また、見せることが大人の「役目」だと思う。例え、自分達の「夢」を叶えたくてアクセクしていても、子供達の「夢」のかなえかたは、何となく分かるから。

上田学園を「夢の手作り工房」にしたいと願っている。

学生達の「夢」の実現に向けて、色々なことを学ばせたいとも思っている。「夢」のない子供達には、何か「夢」の持てる人になって欲しいとも願っている。その為に私達上田学園では、「教育」という道具を使って、一人一人の学生の「夢」を大切にしながら、学生達の手で学生達の「夢」を育てるお手伝いをしたいと考えている。

4月。来週から春学期が始まる。
この春入学する今までと全く違うタイプの新入生達。彼らはどんな「夢」を持ち、どんな「夢」に向かって歩いて行こうとするのだろうか。
新入生を待ちながら、授業の打ち合わせの合間に、上田学園の楽しい「夢」を先生達と話し合っている。学生達に負けないくらい、大きい夢や可愛い夢を。