学園長のひとり言

(毎週月曜日更新)
いつも遅れてすみません
平成13年7月9日


ご参加下さい!

 

上田学園の学生達は、年齢・生活環境・学力・考え方等、全く違う子供達の集団だ。先生方も15歳から76歳まで、年齢・学歴・考え方・職業が全く違う。そんな子供達や先生方が色々なチャンスをとらえ、考え、話し合い、昨日より、今日。今日より明日の自分を目指し、お互いを反面教師にしながら、自分達のテンポで切磋琢磨している。本当に嬉しいことだ。

最近やっと上田学園ホームページの作り直しを始めた。

まだ工事中の箇所が多いが、皆で話し合いながら変えている。変えながら、上田学園をどんな学校にしていこうか。どんなことを学びたいか。どんな友達が入学して欲しいか。どんな人間関係を作っていきたいか。どんなイメージで上田学園をアピールしたいかなどの検討をしている。

一回目の上田学園のホームページは、卒業して行った子供達がコンピュータの分かる学生を中心に作った。

作っているときは、彼についていけないメンバーにちょっと腹を立て「俺ばっかりやるのかよ?」等と文句を言っていたが、今では結構マニアックなホームページが作れるようになっている。文句を言われた学生達もそれなりにコンピュータを生活の一部にしている。

今回の学生達は、コンピュータに対し苦手意識も少なく、各自が自分の理解していることに関して説明もし合えるので、教師も含めて何とか全員で上田学園のホームページに自分達の言いたいメッセージを、自分達の手で操作して載せられることを一番の目標にしようと、話し合っている。

もくもくと仕事をする学生。「ちぇ、ちぇ!」とぶーたれる学生。関心がないように振る舞いながら気が向けば、口出しだけする学生。今までのようなスタイルのホームページにこだわる学生。

上田学園のホームページを制作する中で、人の意見に耳を傾け、自分の意見にも答えてもらい、議論を積み上げていく大切さ。自分のやりたいこと、言いたいことを他人に理解してもらう為には、自分好みではない方法の採用も、時には考えに入れなければならないこと。自分好みを通す為に、他の人にどのように納得してもらうか等、学ばなければならないことがたくさんある。

また、習性のように身についている「与えられたからする」という受身の授業ではない能動的な授業にするためのトレーニングとして、ホームページ作りを位置付けし、ホームページの内容を毎週更新する中で、上田学園で今、自分達は何をしているのか。何に感動し、そこから何に気付かされ、それから何をしなければいけないのか。何をしようとしているのか等を確認しながら、上田学園での生活に自分で責任を持って、自分の手で舵取りすることが出来るようになってくれたら、と考えている。

上田学園卒業生も「卒業したから終わり!」ではなく、自分達が作ったホームページが後輩達の手で、どのように新しい味付けがなされ変化していくのかを楽しむと同時に、自分達の経験に裏打ちされたどのようなアドバイスが、後輩達の役に立つのかを考え、助言の仕方を学んでくれたらいいと願っている。

何気なく毎日の授業内容が盛り込まれたホームページ作りを通して、この小さな上田学園という社会の5年目に向けての「学び」が走りだしている。そして私は、子供達がどんな変化をしていくのか、わくわくした気持ちで眺めている。

ホームページを読んで下さる皆様にも、遠慮ないご意見、ご希望、ご感想を掲示版にお書き下さることで、子供達の「学びの場」にご参加下さることを願っております。

新しいホームページ、宜しくお願いします。