●学園長のひとり言

平成20年12月27日
 

今年を振り返って

 

1年があっという間に過ぎていきました。本当に早い1年でした。
上田学園の学生たちも今年の授業を終え、来年に向けて大掃除をしたり、御近所に御挨拶に出向いたりとバタバタと過ごしてやっと冬休みに入りました。そして1月13日からドイツのハイムテキスタイルの添乗員アシスタントとしてヨーロッパに行くための不足旅行費を捻出するためにアルバイトに専念する者。学生として最後の家族旅行に行く者。宿題をまとめる者。健康回復に努める者。それぞれがそれぞれの状況に合わせて短い冬休みを有効活用するために動きだしました。そんな彼らを見ながら、来年の上田学園がどうなるのか楽しくなります。

来年は二人の学生が卒業する予定です。
この就職難の時代、卒業してから就職活動を始める彼らにとってはとても不利な状況だとは思いますが、だからこそ彼らにとってはいい人生の出発時期だと考えております。この困難の中だからこそ、働くとは?仕事を探すとは?チャンスを掴むとは?縁とは?一生懸命するとは?現実の自分とは?ありたい自分とは?あるべき自分とは?評価される自分とは?など、今まで考えもしなかったこと、気付きもしなかったことなどをじっくり考えさせられるからこそ、人生出発最高の時期だと考えるからです。

卒業生たちも頑張っております。
沖縄で身障者の家で働きながら作家を目指している野呂田に二人目の子供が生まれます。営業マンとして好成績をあげているナルチェリンは正式にガールフレンドを御両親に紹介するために二人で帰省します。タッチはプロデューサーに昇格。プロデューサーとしての最初の仕事が1月に放映されます。タイとイギリスの大学を卒業した金谷とシーシーの二人は本格的に日本語教師としてタイの大学で頑張っております。今年の卒業生で思いがけず演劇人になり舞台デビューをしたオギッチは、すでに来年の3月と6月の舞台が決まったようです。大学生の赤ばんは、大学院へ。指圧の学校へ行っているヒロポンは国家試験の準備がはじまり、その他の卒業生たちも自分らしく自分のペースで頑張っているようです。

相変わらず地味で目立たない小さな上田学園。生き様の素敵な先生たちに囲まれ、先生たちから何かを着実に学ばせて頂き、またそんな学生たちを先生たち同様に愛でてくださる卒業生の親御さんたちや皆様のおかげで、学生たちは日々静かに成長しています。そんな彼らを彼らの側で見られることの幸せに感謝せずにはいられません。

世界中が混沌とし、嫌な事件が多発した2008年。2008年までを20世紀に堆積していた毒を出す時代と位置づけし、2009年こそは「学びの年」として反省し、考え、人に、お金に、社会に、権利に。すべて原点にもどり、謙虚に、お互いに助け合い、知恵を出し合い、本当の意味での21世紀の基礎作りのスタート年になることを願わずにはおられません。

1年間本当にありがとうございました。2009年も2008年同様、一生懸命悩み、考え、反省しながら、学生たちと昨日より今日。今日より明日。明日より明後日を目指して日々努力をして行きます。そんな上田学園、来年もどうぞ宜しくお願い致します。

皆様にとって来年がいい年になりますように、心からお祈り申し上げます。

                fffffffffffffff上田学園
                      fddfdfdffffffff園長   
                          fffffffffffffff上田早苗 

 

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