●学園長コラム

平成24年01月01日(日)

迎春

 

2012年、今年はどんな年になるのでしょうか。なんとか良い年にしたいものです。

昨年の春から9月いっぱいお休みを頂いた上田学園。10月から2人の学生と新しい先生を含め、国内外在住の講師21名で平成23年度秋学期が開講いたしました。教科も今までになかったものもあり、面白い授業が進み始めております。

学生達も、ここ数年来の学生達とはちょっと違った学生達で授業開始早々から株の先生をうならせるような「企画書」を書いて提出したり、15歳の高校1年生がしっかりとした考えで前の学校を中退し、入学。「難しいし、よく分からないんです」と言いながら、一生懸命、でも楽しそうに授業についていく様子に、思わず教師陣の顔がほころんでおります。

今迄在籍していた学校とは違う今までの経験の中にはなかったことをたくさん実践させられる学生達。これから本格的な授業が始まり、そのスタートがこの10日から例年通り、添乗員アシスタントとして企業の買い付けご担当者をご案内して、ドイツとフランスへ。そのための打ち合わせが1月4日に旅行担当の先生の会社で行われます。

昨年の震災以降、色々なことを考えさせられ、色々な方々とお話をさせていただきながら、今まで以上に確信をしました。自分の頭で考え、自分の足で歩いて行ける人間。どんな状況でも、どんな条件でも、どんな時にも自分をしっかり生きていける人間。そんな人間を育てなければと。そのためにずっと考えておりました、上田学園がしなければいけないことは何かと。そして決めました。

今年の上田学園。私も含め、今まで以上に教師陣が学生達のお手本になること。生きる見本になること。そしてなるべくたくさん批判や疑問を学生から受け、話し合いをしっかりすること。不便な生活をさせ、「不便」を楽しめる人間。
即ち工夫する人間。問題を解決することを想像し、実践する人間。そんな人間を育てるために、「不便」をたくさん実践させていきます。

今年の上田学園も宜しくお願い致します。


上田学園 学園長  
上田早苗



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