午前は、僕にとっては始めてのお客さんの案内をしました。なかなか緊張して疲れました。
そこで案内の後、僕らも展示会を見て、そのあと何人かのお客さんの人たちと一緒にモンマルトルを観光しました。
アカバンとひろぽんは、つかれたらしく、先にホテルに帰りました。
ここに写ってる写真は全部モンマルトルのサクレクール寺院の写真です。
モンマルトルで、最初に行ったのは、クレープ屋でした。
暗くて、おじさんが生でピアノを弾いてて、 ものすごくにぎやかで、軽く猥雑で、
すごく素敵な場所だなぁと思いました。他にも、いい感じの店がいっぱいあって、しかも芸術の丘といわれる伝統そのままに、
たくさんの画家とかがいて、道端で絵を売ったり、似顔絵を書いたりしてるのがすごく良かったです。
そうそう、このモンマルトルに行く途中に、電車の中でジプシー少女達(先生がそう言ってた。)の 襲撃に
あったのです。見た目は小学校中学年ってぐらいの女の子6人ぐらいの集団の中の一人が、たっちのポケッ
トに手を突っ込んで来たのです。まっ先に気づいた大森先生が、「スリだよ!スリ!この子達スリだよ!!」
ってわめいたので、何も獲られはしなかったのですが、電車を降りた後もその女の子達は僕らの後をついて
来て、「カモ〜ン」って指をクイってしたり、目の前にいきなり手をかざしたりして挑発してきました。そんで
ず〜っと後を着けて来て、警察署のそばで、みんなでにらんだらやっとどっかに行ったけど、僕は腸が煮えくり
返るような怒りを感じていました。ぼくは「これ以上俺らになんかしてきたら、ぜったいただじゃ済まさんからな。」
って思ってましたが、その後はもう現れませんでした。けど、すごいブラックな気分だけがクレープ屋に
行くまで残って、なんか道端の植木とか思いっきり蹴っ飛ばしたくてたまりませんでした。
そんな攻撃されたんもショックだったし、それが子供たちだったというのもすごいショックだった。
子供なのに、犯罪者みたいな濁った異様な目つきをしていたのを忘れられません。
簡単に平和とか、愛とか、人を信じるとか、そんな言葉が日本ではよく使われているけど、(特にモーニング娘の歌詞とか。)
でもここでは日常的にこんなことが起っていて、
そんな簡単にラブ&ピースなんて言える言葉じゃないんだなって思いました。もっとすごく重いんだなって思いました。
実際そのときぼくは、こいつら殺してやりたいって一瞬思ってしまった。「敵」がやってきたと。
自分でその後、だいぶ経ってから、すごい怖いことやな〜って思いました。
その子供らも、そんなに治安の悪いパリの町も、その貧富の差も。そして俺自身も。
貧富の差の恐ろしさというものを僕はそのとき初めて知った気がする。
それまではテレビとかでぼんやりとしか知らなかったけど、こんなもんとは全然思ってなかったから。
クレープ屋の後は、写真のサクレクール寺院に行きました。
そして、モンマルトルを出て、ノートルダム寺院を見に行って、そのあと凱旋門を見に行って、そのそばのレストランででご飯を食べて、帰りました。
道端で、焼き栗を売ってる男が多くて、「くりくり、ニホン」って話しかけられたのが印象的でした。