現在、もっぱら就活中!!

2007年9月12日(水)

 

お久しぶりです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やっと就職できました!!!!!!!
絶望も希望も天国も地獄もあったが、ついに就職しました。
最近ここに就職活動の模様をレポートしていなかったが、実際は物凄く沢山受けていたのです。
リアルタイムのことは心の整理がつかず、書けなかった。
自分自身への批判も、会社の批判めいたことも、やっぱり書けなかった。
これからは「過去のこと」として冷静に今までの出来事、
自分の失敗を書けると思う。
自分のような者を雇ってくれる人はいないんじゃないかな、
と本当に思いかけていたところに、決まったので、
奇跡としかまだ思えない。
これから、どんな失敗をするんだろう。どんなに人を怒らせることがあるだろう。
考えるだけで、不安になる。
そんなに考えすぎる必要もないと思う人もいるかもしれないが、
とにかく僕はマイナス思考。
一度失った自信は簡単には取り戻せない。
人間は、自分に自信やプライドを持てる環境が必要なんだ。

 

 

 就職したのは出版社。編集の仕事を中途採用で募集しており、
未経験者歓迎と書かれていたのを、ワラをもすがる気持ちで応募した。
正直なところ、この会社で働きたいという強い気持ちで応募したわけではない。
書類選考が通過したと後日連絡が来たので筆記試験と面接を受けに会社に行った。
 筆記試験は時事に関することだったり、
中学生程度の数学、漢字、作文などだった。
パソコンの技能を試す試験、エクセルで表計算をしたりワードで時間内に可能な限り文章を打ち込む試験もあった。あとで面接のときに、筆記とパソコンは物凄くいい点数だったと言われた。
 面接は一対一で、面接官はまるで数年前のテレビ番組「マネーの虎」に出ていた
ビジネスの修羅場を乗り越えてきた社長のような雰囲気の方だった。
キミはどうして高校を中退したのか?
という質問に始まり、面接は1時間にも渡った。
「レスリングは新人には試合をさせない。その理由はわかるか?
首の骨が折れて死んでしまうからだよ。
君は今、編集と言うリングに上がると死ぬことになる」
「いかに宣伝し、いかに売るか、が、編集者の腕だ」
「君は50歳60歳のとき、どんな人間になっていたいか」
「君の企画はあるか?どんな本が作りたい?」
「君を編集者として雇いたいという出版社はないと思う。あるとすれば安い労働力で雑務をさせたい会社だ」
「ガレージアーティストになるな、小さくまとまるな。徹底的なプロを目指せ」
「編集以外の様々な部署で修業しなくてはならない。20代は修業だと思うんだな」
「君は私に似ているよ」
そんな様々な貴重な話、厳しい指摘を受けた。
こんなに長く様々なことを教えてもらったり、
質問されたことは今までの面接にはなかったので、
これは2次面接までいけるかな、という下心と、
この厳しそうな人の下で働けば、きっと物凄く鍛えられるだろうなぁ、
自分の学びたいことが沢山学べそうだなぁと思った。
この会社にぜひ入りたいなぁと強く思った。
面接後は、まるでジャングルで虎と遭遇して
なんとか逃げ帰ったときのような気持ちで電車に揺られた。

二次面接は1週間後だった。営業として面接を受けることになった。
ここでも前回とは違う人だが、やはり虎が出てきた。
困ったのは「君の長所と短所を教えて欲しい」という質問だった。
長所はまだ答えやすいとしても、短所は答えにくかった。
僕は短所だらけの人間だ。いったいどれをどう話せばいいのか?
「僕は人の気持ちがわからないと、言われることがあります」
そう言ったら、
「それは君、営業としても、人間としても、深刻な欠落だよ。
具体例を挙げて説明してくれないか」
そう言われてしまった。
青くなってどんどんいらないことを話してしまう。やばいと思うが、
自分をよく見せようとこの期に及んで考えるのは、全く裏目に出る。
しょうがないので正直に話すが、激しい動揺は隠せない。
身振り手振り、体の動き、回りくどい話し方となって、動揺は表れる。
「君はそんなに面接中、体は動かさない方がいいんじゃないか」
「話し方が回りくどいよ」
「23歳だから君は何とか許されるんだよ。その態度も話し方も。
25歳までに社会人、ビジネスマンとしての態度を身につけないと、もう通用しないよ」
さらに動揺し、ボロボロの面接となった。
「ここまで残れただけでも、君は優秀だよ」
それが「君は不採用」=さよならの言葉に聞こえた。
でも、まだ望みはあるかもしれないと心の奥で思っていた。

それから1週間後。その日までに連絡がないと、不採用だと言われた日。
その日、僕は2社、面接を受けていた。
最初の会社はズタボロだった。
金髪の面接官「もっとアピっていいよ」
僕「へ?うう〜〜んん。こんなとこで大丈夫です」
女性面接官「君は本当に剣道を初段持ってるの?」
もう一人の面接官「君が今まで作ったものとか、もし売るとしたら、
どうやったら売れると思う?」
僕「いや、売るために最初から作ってないし、どうやったら売れるか?
・・・ちょっとわからないです。それをこれから学びたいです」
金髪の面接官「緊張してる?」
3人の面接官に、様々なことを聞かれるが、全然答えられない。
人間失格のごとき敗北感を持って会場を後にした。

次の一社は、競馬、パチスロ、麻雀、風俗など、
様々な遊びに関する出版物を手がけている会社という事前情報だけで、
ろくに調べずに受けた会社だった。行ったら、社内にタバコの煙が充満していて、
風俗のポスターが壁中に貼ってあった。
おじさん「君、風俗の仕事は大丈夫?」
僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・いや、やりたくないです」
おじさん「風俗しないと、この会社じゃメシ食えないよ」
僕「・・・じゃ、辞めときます」
面接が始まる前に終わってしまった。いや、終えてしまった。
こんなことは初めてだ。
信じられないヤツだな、という目つきで会社の人に見られるのを感じた。
最悪の日だ。

俺は、終わった。
今日の二社も終わったけど、電話も来ない。二次までラッキーでいけたけど、
ダメだった。
社会に通用しない人間なんだ。
絶望の中、帰宅してシャワーを浴びていた。
自殺したくなるぐらい不愉快な気分だ。

シャワーを出ると、携帯電話が光っていた。
見ると、あの会社から、着信と留守電が。
「うををををおおをおをおおおお!!!!!!!!!!!」
「採用、されとるやんけー!!!!!!」
時間は午後4時半前。
もうこんな遅くにはありえないと思っていた時間。
奇跡は起きた。

ありがとうございますと不安で一杯の毎日を今は過ごしている。
がんばって、人生に奇跡を起こし続けよう。
世の中に希望を見つけよう。
希望を起こそう。
世の中から受けた愛を、世の中に還元しよう。
これから新しい伝説の始まりだ。
そんな気持ちでいっぱいです。

バイト辞めるのは、結構寂しいけど。
いつか機会があったら、また同じ店でバイトしよう。

 

就職活動よ、さらば!!!
あなたのお陰で僕は少し大人になった気がします。
すばらしい学びをありがとう!!!

 

 

2007年8月13日(月)

 打率一割なら、十人に声を掛ければ一人をGETできるということだし、二十人に当たれば十八人にははね返されるけど二人はめでたくモノにできるわけで。世の男性諸君、がんばりましょうよ、お互いに、ネ。
 考えてばかりで行動に移さないと、とにかくぎこちないままだし、十八人にダメを出されても、その間得るものは多いはず。何もしないと何も上達しないけど(妄想はふくらむ一方だが)、十八回の失敗のやりとりから女性との間のとり方、言い出すタイミング、フレーズの選び方等が少しずつでもうまくなっていくはずだし、何より女性と接することに慣れてきて、自分を出しやすくなってくる。こうなればしめたもので、もう成功はすぐそこまで来ていると考えてよい。
 大事なのは十八回失敗したことをクヨクヨすることではなく、これで成功する確率がますます高くなってきたと考えることだ。二十分の二だとしたら、十八回連続ダメということはあとの二回はもう成功しか残っていない、ということ。ましてスキルも上がってきているわけだからたぶんうまくいくさ、って楽天的に考えることだネ。まして恋愛は一人をGETできれば十分なわけだから、そんなに躊躇することはないんだよな。

「マイ ライフ」 石田純一著 幻冬舎

 

図書館で何気なく借りた石田純一氏の本。
氏のバイタリティ溢れる日常生活と赤裸々に綴られる女性達の口説き話には驚かされたが、上の話は恋愛だけじゃない、
就職活動にもモロに当てはまるじゃないか!!!
石田純一すごいじゃないか!!!と少し感動したのでここにも掲載してみた。
俺もきっともう少しで最高の就職先、GETだぜ!!熱いぜ!!!!!

……たまにはこういう気分にもならないとね。
ポジティブシンキング大好き!!
ポジティブライフ万歳!!!

 

2007年8月9日(木)

コンビニのバイト先で話していたら、
「まずは大学入学資格みたいのだけでも取ったらどうですか?」
と言われた。
それで、ふと思い出したのだが、
そういえば大検持ってるのに、履歴書に今まで
書くの忘れてた。

 

先週の面接した会社はきつかった。
「あなたの自己紹介、作品紹介を20分でしてください」
と言ったきり、黙る面接のおじさんを相手に、
自分でも魅力に乏しいと思う自己紹介をした。
黙ってる面接官って苦手。
あと、
「あなたはこんな本を作りたいという一冊をあげられますか?」
「今、夢に向かってどんな努力をしていますか?」
こんな質問をされたが、
何にも答えられなかった。

頭の中では、
作りたい本なんて、あり過ぎてわからへん。
夢に向かって努力って、
働いてたら仕事に努力するけど、
その前に今は仕事があらへんやん。
就職活動に努力してるんちゃうん、俺?
えっ??何を努力すればいいの???
あれ????????????????
俺って行き当たりばったりの衝動で生きてる人??
自分にしか興味がなくて、自分に酔いしれる人?エゴイスト??
そうだ。そうかも。
俺、何がしたいんやろか?
何や、急にわからんようになってしもうた〜。
ってゆうか、あたまグチャグチャやん〜〜〜。
ってな感じでした。


その後、筆記試験をやったけど、B5のサイズをミリ単位で書けとか、
本屋の配置の仕組みを書けとか、全然わからなかった。
ダメだこりゃ。

そんな先週そしてダメージから回復しきっていない今週です。
でも、 謙虚に、明るく、前向きに、僕は今週も来週も就活道を歩んでいくのです。

 

 

2007年8月3日(金)

会社説明会や選考会に行くと、ほとんどの学生が、
ビンビンに緊張している。
手が震えちゃってたり、声が異常に小さくなっちゃってたり、
自分をよく見せようとムキになっちゃってたり。
逆に、馴れた社交性のある人間を装う人・・・。
そういう人達を見てると、僕は彼らを何だか子供に思う。
そう思いながら、僕ももちろんビンビンに緊張している。
いかに自分をさらけ出すか、いかに自分をよく見せるか。
いかに相手を理解するか。必死で考える。
一度きりの人生を賭けたガチンコ勝負だから、緊張して当然。
でも、みんなが真剣だからこそ、見ていておもしろい。
話しかけてもおもしろい。
その人の本質的な部分が見えるし、こんなに真剣だからこそ、
何か出来そうな、クリエイティブな気配を感じる。
こんなに緊張できるって素晴らしいって、
ビンビン緊張しながらゾクゾクしている。
緊張なき人生はつまらない。
自分は、もしアフガニスタンやイラクに住んでいたら、
テロリストになっただろうと、最近思うようになった。
人生はつまらない。
でも、本当の人生はこんなもんじゃないんだというような、
何だか強烈な不満。
『成功できるかもしれないなら、死んでもいい』
そんな言葉に甘い陶酔を感じる自分。

出版業界や広告業界なんて、クリエイティブな業界の採用に臨んでいるわけだから、
会社説明会や面接では、
よっぽどみんな、こだわりや自分の考えがある人達が集まるんだろうな、
すごいやつに出会えるんだろうな、
と思っていたら、意外とそんなでもなかった。
どうしても「クリエイティブ」だとか、「ものづくり」がしたいと主張する人は
意外にかなり少ない。
幅広く、いろいろな会社を受けてます。みたいな人が多くて、びっくりする。
帰り道では、定時に帰れるかとか、休日があるかとか、
そんなことを話している。
僕はそんな話には全然付いていけない。

でも、帰り道は大して話しできない人とも、
面接の待ち時間や、休憩時間には、
不思議と仲良く話をすることが出来たりする。
それは、緊張での、ある種戦友のような、仲間意識があるからだと思う。
やっぱり僕は、アフガンに生まれていたら、
天職はテロリストだったかも。

なんてこんなこと書いてる今日も、
2社から「ご希望に沿えない」という連絡が。
しかも一社は、かなり行けそうだと思ってたのにー。
ちょっとすさんでいるのです。

絶望ってヤツと、希望ってヤツは、タチが悪いから、すぐ入り込めるぜ!!
The Birthday 「Stupid 」より

 

 

2007年7月20日(金)

いったい何社受けたのか、20社以上は受けただろうが、もうわからない。
新卒だと受からないから、という理由で受けたアルバイト募集も受からない。
なんなんだ。何が悪いのか。
いや、俺は悪くない。俺は特別だ。俺は天才だ。
なんて、狂気のような気分にもなってくる。
簡単にやりたい仕事には就けないもんだなーと思う。

つい、本読んだり、DVD見たり、家でゴロゴロしたりしてしまう。
うわー、俺だめなヤツだな〜って思うけど、
なんとなく、これはこれで充実した時間だな、なんて考え直したりしてしまう。

ネバーギブアップしてるうちに、何歳も歳を取って、
若さという、最高にセンスと体力のある時間を無駄にしてしまう。
これは一番怖いことだ。だけど、今そうなりそうな気もする。

不安がっている自分、まだ大丈夫と楽観的な自分、
「もっともっと」と駆り立ててくる自分、あきらめろという自分、いろんな自分がいる。
いろんな自分がいる中で、
いちばん好きな自分、かわいい自分は誰かと言うと、
ムチャクチャでわがまま、それでいて自分に惚れ惚れするナルシストな自分だ。
そいつはこんな風に言っている。

「自分は本などの制作や編集、企画に携わる仕事がしたい。
世の中に向けてメッセージを発信できるような仕事がしたいのだ。
他のことはしたくない。
他の仕事になんて就きたくない。
大学や専門学校なんかに入って、勉強してから就職すればいいと言ってくれる人も
たくさんいるけど、俺は回り道とか嫌いなんだ。
自分がやりたいことだけやって生きてきたいんだ。
後も先も考えられない。」

ダメにんげん、狂気、アホ、子ども、ロックンロール(?)、
この自分を形容するならそんな言葉だ。

そんなに自分がしたいことがあるなら、自分で会社を作ればいい、
なんて言ってくれる人もいる。
だけど僕は、それは無茶な話だと思うし、
独りで働く自分が全然想像できない。

とにかく、俺を雇ってくれ!!と思う。
就職もできない人間が、
人の心を動かすクリエイティブが出来るとは思えない。
数年前は、高校を中退するのがベスト!
上田学園で勉強するのがベスト!
と思えたが、今は入りたい会社に入るのがベスト!
とくに深い裏づけがあるわけでもないが、
流されやすい自分が全く流されない部分、
それを大事にすると、そういう結果になる。

就職して、やりがいを感じられる仕事をやれるまで、

マグマが溜まる一方なんだ。

 

 

2007年7月20日(金)

 

い2008年卒業の新卒求人総数93.3万人、求人倍率は2.14倍で、バブル期の求人総数を越えたと、リクナビのメールマガジンに載っていた。

単純計算で、一人に2社からオファーが来ていることになる。
緩やかな景気回復の継続と共に、団塊世代の定年退職問題が背景にあるということだ。

 

 


ある出版社のエントリーシート作文

「こんな編集者に私はなりたい!」800文字以内

具体的にどんな本の編集がしたいかと問われると、明確には答えられないが、小説でもノンフィクションでもいい、10代〜20代の「本をあまり読まない人達」をターゲットに色々な本を作ってみたい。人生を変え得るような本を作りたい。
内容を充実させるのは当然として、それをいかに読者に届けるか、本屋で手に取り“買いたい”と、いかに心に響かせるか、本を読み終わったときに、他の本も読みたいと、いかに思わせるかに、こだわって仕事をしたいと思っている。著者の望みや性格、社会状況、顧客心理の分析を綿密に行うことによって、同じコンテンツだけど、他社とインパクトが違う!!と思われる仕事がしたい。社会にインパクトを与えたい。
自分にしか出来ない作品=本を世の中に生み出し、セールスに結び付けたい。『自分にしか出来ない⇒今までなかった⇒売れる』こういう存在になりたい。分野は違えど、広告業界の雄、タワーレコードやUNOのCMなどを手がけて有名な、クリエイティブディレクター箭内道彦のような、自分がおもしろいと思うこと、クライアントの望み、視聴者への浸透、その3拍子が合気道の技のように、ピッタリと合わせられる編集者になりたい。
自分も文章を書くのが好きなので、いつか本を出してみたいが、ひとりの人間が一生に書ける本の冊数も能力も限界がある。しかし、編集者としてなら、星の数ほど様々な本を生み出すことが出来る、と考えている。寺山修司の「家出のススメ」のような、社会現象まで発展する本をつくりたい!!

 

 


ある出版社へのエントリーシート 質問への回答

Q1.『志望動機をご記入ください。』

本で社会を変えたい!

 

Q2.『○○(会社名)に入社して3年が経ちました。あなたはどんな風に働いていたいですか?』

自分が企画したり編集した本が、幾つもヒットしており、上司からは信頼され、新入社員に仕事のノウハウを教えたりしている。
「○○(会社名)のプロジェクトX2010」という、NHKの特番で斬新な会社のビジネス方法が紹介され、その中で私がインタビューに答えている。
仕事が終わると、厳しさは忘れて、職場の皆と、ひたすら冗談を言って楽しんでいる。
そんな風に働いている。

 

Q3.『あなたの心に残る一番印象的なエンターテイメントを教えてください。活字、映像、音楽、ゲーム、舞台、スポーツなどなど。ジャンルは問いません。またそれを選んだ理由を詳しくご記入ください。』

[一番印象に残るエンターテイメント]  マンガ 『ジパング少年』  いわしげ孝 著

[それを選んだ理由]  このマンガを中学3年生のときに読んで、世界の見え方が変わった。自分の心に嘘をつかずに、もっと自由に生きていいんだ。腹くくれば、人生はなるようになるし、例え苦しくても、いつか道はひらける。そう信じられるようになった。このマンガの主人公のように、“充実”した人生を送りたい。その思いに突き動かされ、高校2年のとき、学校をさぼって私は旅に出た。大阪〜群馬を、一度も宿に泊まることなく、野宿をしながら1週間旅した。高校の受験勉強のつまらなさが納得できなかったのだ。その後、私は高校を中退した。

あらすじ
90年代初頭の日本。管理教育に反抗する主人公は、先生達の目を盗んで、文化祭でゲリラライブをしかける。ライブは成功するが、学校も生徒も、結局何も変わらない。主人公は中退。南米へ渡る。南米で“生き抜く”ことを通し、主人公は次第に、学校から日本社会のシステムへと問題意識が移って行く・・。

 

 

最近読んでおもしろかったマンガ 『めぞん一刻』のワンシーン

保育士を目指す主人公が、保育園の面接を受けるのだが、同じ面接に子連れのお父さんが来ていて、その人が結局採用される。主人公はそれを知ったとき、「良かった」と胸を撫で下ろすシーンがある。面接官はあとで主人公を呼び出し、君はとても優秀だから、うち以外の園でもすぐに就職できるよ。だけど、あの子連れの人は、うちみたいな園以外だと、無理かもしれないから、わかってくれ。と説明する。


僕はこの主人公の思いやりに感動するし、この保育園の面接の人のような懐の深い人も尊敬する。

マンガの世界だけど、こういう人達が実際にいるから、世の中がうまくいくいってるんじゃないかな〜って、ちょっと胸が暖かくなった。

 

 


この前、祖父を見舞いに帰省した。その際、仏壇の匂いのする部屋で、祖母に言われたことがある。
「望は成瀬家を肩に背負ってるのやから、悪い事や恥ずかしい事は絶対したらあかんで」
僕はこう答えた。
「うん。でも、看板は、成瀬家以外にも、たくさんしょってるで。上田学園の看板もやし、高校中退者の看板も背負ってるし、ローソンの店員の看板もあれば、東京では大阪人の看板もあるで」

生きてれば、看板は増えていく。それだけ責任も増えていく。それを意識することが、子供から大人へなってゆくことかもしれない。

 

 

2007年6月8日(金)

約1ヶ月間、動けなかった。
バイトの人から「就職は?」なんて聞かれると、「ちょっと休止中です」とか、
「自分探し中です」とか答えていた。

「自分探し」なんて、全く馬鹿げた答えだ。
要は、大したことしてないという意味だ。
本を読んだり、パソコンでスーパードンキーコングをPLAYしたりしてるという意味だ。

自分は何がしたいのか?
どんな会社に入りたいのか?
自分には何が向いているのか?
一番入りたい会社はどこか?
最低でもこんな会社に入りたいの、こんな会社とは、どんな会社か?

就職活動をしていると、いやがおうでも、こんなことを考えなくてはならない。
まさに、自分探しである。

就職は恋愛である。という人もいる。
好きな子=会社に向かって、アタックするというヤツである。
恋愛ならば、本命一人のために、となるが、
しかし就職は、本命一社に受かることって中々ない。
みんなが本命の会社に受かったら、日本の会社はほとんど潰れてしまう。
第2希望とか、第3希望とか、“ベストテン”とか、“とりあえず”とか、
まさに今の世の中の純愛ブームの正反対をいくような、
そんな大人の都合なのよ式な考え方をしなきゃならない。
ここが、本当に難しいところだと思う。

学生が終わったので、とりあえず「就職しなきゃいけない」という脅迫は、
好きな異性がいないのに、結婚しなければならないという恐怖に通ずるものがある。
しかも、花嫁は一人選べば済むのではなく、何人も何人も選ばなきゃいけない。
お見合い(面接)では、全員「私のどこが好きなのですか?」と聞いてくる。
ちゃんと答えられないと、振られる(落とされる)のだ。

俺は自分が惚れた女としか絶対付き合わないぞ!!というスタンスを取るか、
惚れた女もいないし、しっかり者でうるさくなかったら誰でもいーやというスタンスをとるか、
これは、自分探しでもあり、自分選びでもある。
どういうスタンスをとるか選ぶかで、人間として自分自身のライフスタイルも選ばれる。

僕の就職活動は前半、
好みの顔で、性格がまあまあいい子だったらいいか、ってな感じだった。
でも大して好きでもない子にまで、みんなから振られるとちょっとヘコむよ。
ヘコむし、なんか腑に落ちない。
やっぱり、大好きな女の子に、思い切って告白して振られて追いかけて
ボロボロになって、それでも諦めない。
でも最後にその女の子が心から愛している別のイカした男が現れ、
自分はその女の子に必要な人間じゃないって思い知って、
『俺はいいんだ、あの娘が幸せならば』なんて笑顔で言うような、
そう、そんな恋愛がしたいよ。やっぱり。
やっぱり。
きっぱり。

就職じゃなくて恋愛の話になってしまったけど、
そんな就活心境の変化です。

子供の頃のアホのまま、僕は大人になりたいなぁー。

 

 

2007年5月18日(金)

 「久しぶりだね。キミは今、何をやってるんだね」
  「就職活動してます」
  「まだそんなことをやってるのか、キミは」

先日、5年前に東京に来て2年間住んだアパートの大家さんに、道でばったり会った。
そのときに上記のように言われたのだが、確かに、5年前東京に来たとき、僕は
上田学園を2年で卒業して、働く予定だった。だが、それから2年が経つ頃、大宅さんに
「キミはどんな仕事がしたいんだね」と言われ、
「上田学園の授業が、今どんどんおもしろくなってきて、やっと自分も変わってきたので、
親に頼んで、もう1年続けさせてもらうと思っています」
なんて、そのときハッキリ答えられたかどうかは、わからないけど、
そういう考えで、僕は上田学園を1年間延長した。
そして、結局、トータルで5年間、上田学園の生徒であり続けた。
雛鳥が巣立つように、今、上田学園から外の世界の世界へ新しい住処を
切り拓こうとしている。

今までの数ヶ月、僕は「どんな会社で働きたいか?」ということを考えて、
自分でも雇ってもらえそうな会社に、普通にエントリーしてきたが、すべてダメだった。
今、仕事探しの分岐点に立っていると思う。
出版か広告の仕事がしたい。でも、もっと具体的に、
「自分は何がしたいか?」「会社に入ったら何がしたいか?」
荒唐無稽でも、自分のやってみたい企画を思い浮かべる。
それから、就職を考えてみると、今までとは違うやり方を考えなければならないという
思いが湧いてくる。

上田学園卒業生の先輩に言われた。
「俺達は、フツウのやり方で社会に出ようとしても、ダメだ。
もっと、意表を突く、正攻法で行かなきゃダメだ。
それが出来るような人に育つ教育を、上田学園で受けたんだから」


 

2007年5月12日(土)

就職物語D

電通に続き、リクルートの筆記試験も受けたが、これはテストセンターという筆記試験を行う下請け会社みたいなところで、パソコンを使っての試験だった。
科目は電通と同じく数学、国語で、あとは性格診断みたいなヤツをやった。
数学も国語も、電通と全く似たような傾向の問題だったので、
僕の胸の中には、
「もしかして、この就職の筆記試験用の対策本とか、本屋で売ってたりするのだろうか?」
「大学生って、もしかしてこの試験対策に勉強とかしてるの?」
などの疑問が起こった。
(のちに、疑問はその通りで、これがSPIという試験だと判明する)

出来はぼちぼち、帰途についた。

数日か、数週間ぐらいしたあと、連絡が来た。
電通もリクルートも、筆記試験を通過したのだった。

 

 

2007年5月11日(金)

ある出版社のエントリーシートより

「泣いた本」という題で全角800字程度の文章をお書き下さい。 (1000文字以内)

 マンガなので、「本」ではないかもしれないが、少年サンデーの「うしおととら」で
ある。少年「うしお」と、大妖怪「とら」が色々な妖怪を相手に戦う、まさに
少年マンガの王道と、よく評価される作品だが、主人公うしおの真っ直ぐな心、
弱い者を助け、間違ったことを許さない強い心に、中学3年の僕は
完全に惹きこまれた。
 小さい頃から本が好きだった僕は、そのころ思春期を迎え、だんだんと
難しい本を読むようになっていた。難しい、というか、人間の心の奥に
迫り来るような本。例えば、太宰治の「人間失格」、夏目漱石の「こころ」、
宮本輝の川三部作、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」、宮沢賢治、
よしもとばななの「キッチン」、三浦綾子「塩狩峠」などの文学作品。
夭折者の詩集、中原中也、山田かまちの「17歳のポケット」や
岡真史「僕は12歳」など。僕は初恋をし、初めて決める進路にとまどっていた。
クラスの友達はいじめられ、世の中は先の見えない不景気で、
少年少女による恐ろしい犯罪がニュースを騒がせていた。
 そんなとき、人間にとって大切なのは優しさなんだと、力強くシンプルに
訴えかけてくるこの作品は、あれやこれやと妄想し頭の中で世の中を
少し分かった気になっていた愚かな中学生の僕に、
ガツンと真実を教えてくれた。
おまえは、自分の命を犠牲に出来る友達や仲間、自分を憎んでいる人からも
愛される魅力はあるか?そう問いかけられた気がした。

 僕が泣いたのは、マンガの後半、主人公が突然すべての仲間から
忘れられてしまうくだりだ。好きな女の子から「あなた誰?」と聞かれ、
思わず「何言ってんだ!」と怒鳴り、「馴れなれしくしないでよ」と突き飛ばされ
呆然とする主人公。クラスメートも妖怪も近所のおじちゃんも、
誰も自分を忘れてしまい、ひとりぼっちになる主人公。
それでも、自分を忘れた親友やクラスメート、仲間達を守るために、
誰も助けてくれないし感謝もされないのに、一人戦い、死に掛けるその姿に
思わず涙が出た。この熱い優しさと勇気を自分も持ちたい、
こんなふうに笑顔で死ねる男に自分もなりたいと思った。
それから7年経った今も、僕は変わらず人生で最も大切なことは、
他人の為に自分の命を投げ出したときの、
あの主人公の笑顔だと思っている。
 

 

 

2007年5月10日(木)

先日、メールマガジンに掲載されていた、新卒採用は圧倒的有利という話を紹介したが、
新卒採用の「受験資格」は会社によって違う。

以下、少し例として、いくつかの企業の新卒受験資格を列挙してみよう。

「2008年3月に4年生大学以上を卒業見込み・修了見込みの方もしくは2007年3月以降に
4年制大学以上を卒業・修了の方で、これまでに職歴のない方。募集・採用につきましては、国籍を問いません。」
「2008年3月までに大学院・大学・短大を卒業見込みの男女」
「1981年4月2日〜1986年4月1日に生まれた方(学歴不問)」
「学歴不問(既卒者でも職歴がなければ応募可能です)」
「1982年4月2日以降1986年4月1日までに生まれた方。
学歴不問、在学中の場合は2008年3月までに卒業見込みの方。」
「2008年3月大学、または短大・大学院卒業見込の方  第二新卒(25歳まで)」
「昭和56(1981)年4月2日以降生まれの方。
平成20年3月までに4年制大学を卒業見込みの方、または4年制大学を既に卒業された方。」
「1.平成19年3月大学(院)・短期大学・専門学校卒業見込の方。
 2. 平成18年3月既卒の方。
 3. 学部・学科 特に問いません。」

どれも似ているが、微妙に違っている。
●学歴。大卒以上だけなのか、短大卒や専門学校卒でもオーケーか。
●年齢。(大体)25歳以下か。
●卒業後。卒業直後でないと不可か、1年後までオーケーか、
  または第2新卒も可か、制限なしか。

第2新卒とは
『新卒で就職したけれども、短期で退職してしまった人のこと。具体的には
3年以内というのが一般的』

「第二新卒・第2新卒@navi」http://www.biz-jiten.com/2007/02/post_2.htmlより

 

受験資格を掲載していない企業も結構あるが、そういう企業は直接、就職活動サイトへ
リンクしている。

就職活動サイトからエントリーするには、そのサイトに、まず登録しなければならない。

※2007年4月〜2008年3月卒業予定の学生のみ対象とさせていただきます。(リクナビ)

が、大抵このような注意があり、学校名を入力させられる。

うむ。このように列挙して情報を整理してみると、フリースクール上田学園を2年前に卒業し、アルバイトしながら聴講してた僕は、やはり限りなく新卒ではない。
新卒採用に強引に応募するのは、やっぱり間違ってるのだろうか?

『フリーター』って、どうやって就職するの?

あと、自分には関係ないけど、新卒って高卒は入らないのね。中卒とか高卒って、
どうやって就職するのかな?

 

 

2007年5月7日(月)

就活物語C

数社エントリーしてみて数週間後、電通とリクルートから筆記試験のお知らせが届いた。初めての筆記試験!!それが電通とは・・・。言うまでもなく、超一流企業。
電通本社へスーツで出かける。入り口エスカレーターで、どの学生も学生証を見せている。
むちゃんこ固〜い雰囲気。みんな挨拶がロボットみたいだ。
「学生証を拝見させて頂きます」と僕も言われる。

僕 「ありません。学生じゃないので」
男性 「・・どういうことでしょうか?・・・」
僕 「学歴不問と採用HPに書いてあったので・・・車の免許証ならあります」
男性 「・・・・・担当の者に問い合わせますので、少々お待ち下さい。お次の方どうぞ」

なんだこりゃ。やっぱ俺って異色?
そう思っていたら、「担当者が上にいますので、お通りください」と通される。
エスカレーターを上ると、女性がいて、免許を見せると自分の番号のところに並ぶように言われる。まるで空港のパスポートコントロールのような風景で、いくつものカウンターがあり、受験番号を告げ、名前を確認している。
でも、何か少し変なのは、6つ位カウンターがあるのに、ほとんどの学生が右端のカウンターに並んでいることだ。僕も、受験番号を見ると、右端に当てはまった。「もしかして、学歴でカウンターが分けられてたりして・・」なんてチラリと思ったり。

筆記試験会場に入ると、200人ぐらいの学生がいた。
厳粛な空気の中、試験は始まった。数学と国語の試験だった。
数学の問題は『定価○円の商品の×割引が◇円だと、利益は?円である。この商品の原価はいくらか』とか、『○○人の人にアンケートをとったところ、冬が好きな人は◇人いて、スキーが好きな人は×人いました。冬が嫌いで、スキーが好きな人は何人ですか』みたいな感じの、統計とか、経理的な計算問題だった。中学の2次関数程度の知識で解けたが、問題数が多く、僕は半分ぐらいしか回答できなかった。マークシートだったが、8択ぐらいあったので、でたらめだと、まず当たらない。
国語は、ある言葉を別の言葉に直すといった、難しい語彙の問題と、文章問題だった。
文章問題は、デカルトの言葉がどうしたとか、大学教授が自分の研究のために書いたような、物凄く理解しがたい文章の読解だった。これも数が多く難しいのに、制限時間内に全部解くには、じっくり考えてる暇が全くなかった。だが、ギリギリ最後の問題まで回答できた。

やっぱりちゃんと勉強してきた大学生に有利だなー。俺はもう学校の勉強から遠ざかって5年経ってるもんな〜。でも大企業の就職試験の雰囲気が味わえてよかったな〜なんて思いながら家路に着いた。

 

 

2007年5月4日(金)

リクナビや毎日就職ナビ、その他でも、「就職セミナー」とか「合同説明会」とか、よく開かれているようで、案内をよく見る。
そういったイベントでは、Ipodとか、任天堂のWiiが抽選で当たったり、「内定必勝法」とか「面接必勝法」とか、なんかそういった名前の講演が開かれたりしているそうだ。
・・・?? なんでやねん!!って僕はツッコミたくなる。

「内定必勝法」とか、ipodとか、どうでもえーでしょ!!
面接で落ちるんやったら落ちたらいいじゃないか。
「あ〜。この子優秀やけど、この子がやりたい仕事は、たぶんウチの会社だと
やらせて貰えないだろうな。いい子やけど、落としといたろ。他にこの子に合う会社がきっとあるでしょ」
って、もしかしたら面接官が凄い親切な人かもしれない。
その場合は、面接で落ちた方が幸せでしょ?
落ちて他の会社探す方が絶対えーでしょ?
任天堂のWiiは欲しいけど。

僕もいくつか、書類選考で落とされたり、面接でも落とされたりしてるけど、
「落として下さって有難う御座います。本当に選考お疲れ様です。
この経験を活かして次を頑張ります」
って感謝してるから。ホントに。強気なようだけど。

 

 

2007年4月30日(月)

さて、今日は採用試験に行ってきた徳島のことを書こう。

徳島は、楽しかったぜ!!
でも、メディコムの採用試験、落っこちたぜ!!(泣)
土曜日に、一次試験と面接があったんだけど、
一次で落ちた。そのあとは、観光をしたけど、徳島市はいいところだった☆

・・・結論から言うと、そんな感じだが、もう少し詳しく書こう。
土曜日の午前10時から午後18時まで行われる
1次試験と面接のため、金曜日の昼に徳島市入りした僕は、
まず受験先の出版社メディコムが編集・発行する雑誌を本屋さんにてチェック&購入。
『月間タウン情報トクシマ」というこの雑誌は、本屋どころか、街中の
どこのコンビニでも売っていて驚いた。

月間タウン情報トクシマ


宿泊先ホテルのロビーで雑誌を熟読。
『純ローカル、反メジャー』『人間のにおいでむせ返るような雑誌』という
インターネットで読んだ説明通り、地元に完全密着した、インタビュー記事などが
多い雑誌だったが、なんだか記事がノリノリで、
自分も、もし入社した場合、こんな取材とか記事書いたり出来るのかな〜と、
ちょっと不安を覚える。
東京の空港で買って徳島まで持ってきた本の雑誌「ダ・ヴィンチ」と比べると、
明らかに「ダ・ヴィンチ」の方が垢抜けていて、洗練されている。
駅周辺の、なんかいまいちパッとしないな〜という印象と重なり、
う〜ん、やっぱり東京がええんかな〜。と気弱になってくる。
東京と地方って何でこんなに差があるんかな〜?
芸能人が皆ほとんど、東京に住んでて、テレビ局が東京にあって、
テレビが東京で作られてるからかな〜。
とか、余計なことまで考えてしまう。

そのうち、朝が早かったからか、眠たくなってきて、気がつくと夜の8時まで寝ていた。
夜ご飯を食べに出かけ、徳島駅のすぐ側にある公園を散歩。
とても素敵な公園で気に入る。

公園

翌朝、試験会場へ出発。ホテルから歩いて5分。
昨日の夜に散歩したお気に入りの公園の中を通って会場へ。
大きな封筒を渡され、席に着く。
封筒の中には、メディコム発行の雑誌1冊、本1冊、油取り紙数セット、
クオカードも入っていた。
昼ごはんも会社が御弁当を用意してくれると事前に連絡を受けていたので、
受験生を丁寧に扱ってくれる会社なんだなと感心。

そのうち、説明が始まり、1次試験開始。
なんと、受験者がグループに分かれて3分間の人情劇を創作し、演じるというもの。
さすがだな〜。オモロイ試験やってくれるわ。と、感心しながら、
僕はAグループへ。メンバー6人で男女半々だった。
最初はお約束で、皆すごくギコチなかったけど、段々会話が弾み盛り上がってくる。
僕以外は、みんな徳島出身の学生ばかりで、徳島弁が全開だったけど、
徳島弁って、大阪弁にそっくり。全然違和感がなかった。
みんな良いヤツばっかりで、女の子は特に「この人優秀だな〜」って
何度か思う場面があった。
我々のグループは、マンガオタクのサークルが、
聖地アキバハラに旅行をする計画を立てるが、1人、事情でバイトが出来なくて、
行けないメンバーがいて、その1人も行けるように、皆でバイトして最後
家に誘いに行くっていうストーリーを考えた。僕は部長の役をした。
アドリブだらけの劇は、やってる方はかなり楽しかった。

あ〜、楽しかった。と思ってるところに筆記試験。
「人生で経験した最大の失態」だっけ、そんな作文と、
時事問題や常識テストみたいなのを受けた。

その後昼休憩に入り、ご飯を食べて、
さっき劇をやったグループで固まって色々しゃべった。
「こんな人達と仕事出来たら楽しそうだな〜」
「徳島の人ってこういう人たちやったら、全然俺、徳島でやってけるわ」
と思っていたところへ1次試験通過者の発表が。
僕のグループからは2人しか名前を呼ばれなかった。
僕が優秀だなと思っていた女の子2人だ。
全体では10人ちょっとぐらい呼ばれたのだろうか。受験者総数は50人程度だった。

「あ〜今回初めて徳島来たけど、もう2度と徳島けーへんかも」
なんて冗談を言いながら、同じグループの人と帰途についた。

そのとき、3時ごろだったが、帰りの飛行機は翌日の朝だったので、
1人で観光することにした。

とりあえず、『阿波踊り会館』へ。阿波踊りの歴史とかを見て、
ロープウェイで徳島市の象徴でさだまさしの映画のタイトルにもなっている、
『眉山』の山頂へ。

眉山からの眺め

そのあとは、街をぶらぶらして、公園で阿波踊りの練習をしている人達を
眺めたり、 川沿いのライトアップされた所を歩いたりした。

阿波踊りの練習

川沿い

 

南には眉山があり、文化では世界的な祭り阿波踊りがあり、
食文化も、すだちやうどんといった、全国に誇れるものがあり、
ふらっと入った店の料理はどこも美味しかった。
街中は意外に若い人達で溢れ、オシャレな場所や店もあり、
素直に、いい街だなー。また来たいなーと思えた。
採用試験で一緒だった学生達も良い人達だったし、
徳島が好きになれて良かった。
短いけど、濃い時間を過ごせたので、今回は本当にいい旅だった。
よかったよかった。
・・・そうして感傷に浸りながら東京へ帰って来たのだった。
めでたし、めでたし・・・?!

 

 

2007年4月29日(日)

本日、徳島から帰ってきた。さっそく徳島のことを書きたいが、
まだ書ききれていないし、今日はもう遅いので、書き溜めた文章を今日は掲載する。

<先週火曜の続き> 就活物語B

リクルートにエントリーするため、学生のための就活サイト「リクナビ2008」に登録した
僕は、試しにちょっと使ってみようと、出版関係の企業を検索してみた。
すると、すごい数の企業が一覧になって表示されてきた。クリックすると、企業の特色やPR、採用情報などが、お手軽に見ることが出来た。こりゃすげえ!!
便利じゃん!!ってことで、色々な企業を見てみると、いくつか魅力的な企業が。
企業自身が作っているホームページの採用サイトも見てみて、良さそうな企業に
エントリーしてみた。リクルートみたいに、面接のときにフリースクール出身だって
言えばいいかなぁって、だんだん神経が図太くなってくる。リクナビ以外の就活サイトも
登録しよう、と、「毎日就職ナビ」にもリクナビと同じように、「専門学校フリースクール上田学園」として登録してみた。毎日就職ナビは、リクナビよりもレイアウトが見やすく、
同じ出版社を検索しても、リクナビとは違う会社がひっかかるので、かなり使える。
こうして僕は、なんだか就職活動の波に乗り出した、気がした。

余談だが、リクナビは毎日のようにメールマガジンも送ってくる。
就活中の学生の悩み相談とかが書いてあって結構楽しめる。
「気が変わって、行きたくなくなった企業の面接って、受けた方がいいですか?」とか、
「そもそも就職したくないんですけど?」とか、
なんだかヘナチョコな悩みが多いけど、
それに対する編集部の回答は結構真剣で、おもしろかったりする。

先の「就職したくない」という人に対しての回答は、
「みんながしているからと言って、就職は必ずしもしなければならないものでは
ありません。しかし、“新卒採用”に応募出来るのは、人生のごく限られた期間だけです。
企業は“新卒”に対して、能力や経験はあまり求めていません。
その人の人間性を見て、“可能性”で採用を決めます。ところが、“新卒採用”に
応募できる期間を過ぎると、あなたは“中途採用”となり、“可能性”ではなく
“経験・能力”で他の仕事経験者達と比べられることになります。その場合、
就職経験のないあなたは、非常に不利となります。また、“新卒採用”は、
多くの企業が一斉に、しかも大量に採用するので、こんなにいい就職のチャンスは
ありません・・・」みたいな感じだった。

<Cへ続く>

 

 

2007年4月26日(木)

明日から、採用試験を受けに徳島まで二泊三日の小旅行をする。
「メディコム」と言う徳島県内でローカルに特化した情報誌をたくさん制作している
会社だ。

この会社の書類審査は変わっている。四コマ漫画を書かせたり、
「あなたが雑誌を創刊するとしたら、どんな雑誌を作りますか?その表紙を
デザインして下さい」とか、好きな本や営業、漫画、テレビなどをひたすら書かせたり、
といったような感じだ。
設立10年だが社員の平均年齢23歳で、毎年新しい雑誌を創刊し業績は右肩上がり。
社員が四十人なのに、今回新卒を二十人採用するみたいだし、いったいどんな会社
なのか、 見に行くだけでもオモシロそうだ。

先日、その書類審査を合格したとの知らせが届いたので、採用試験に行くのだが、
朝の10時から夕方18時までかけて、1次試験から最終面接まで、一気に行われる。
リクルートスーツは禁止というのが、いかにもこの会社らしい。

しかしそれにしても、採用されれば、もちろん徳島に移住することになるし、
採用されなくても、この採用試験には4万円以上も費用がかかっている。
「東京でいいじゃん」とか、 色々言われるし、
自分でもちょっと、俺ってバカかなと少〜しは思うけど、
人生、どこに大チャンスがあるかわからない。
新卒社員の就職活動なんて、一生のうちに一度しか出来ないし、
成瀬望という人間を客観的に見て、間違いなくこの今現在している就職活動が、
次のステージへ人生の ターニングポイントであろうから。
ってちょっと大袈裟かもしれないけど。
とにかく、人生のターニングポイントなので、お金がかかったり、手間がかかったり、
時間がかかったりは、ノープロブレムの精神で行くのだ!!

凹んで帰ってくるか、絶好調で帰ってくるか、日曜日または月曜日の更新を
お楽しみに!

 

 

2007年4月25日(水)

ある企業の面接時に提出した自己PRより↓

ワタシの履歴書

幼年時代
ひとりっ子。子供の頃から読書が好きだった。児童書を毎月10冊以上読む。

小学校高学年〜中学生
文学にのめり込む。芥川龍之介、ヘルマンヘッセ「車輪の下」、ゲーテ「若きウェルテルの悩み」、太宰治「人間失格」、中原中也、宮沢賢治、夏目漱石など。
また、「火の鳥」に衝撃を受け、手塚治虫のマンガを読み漁る。 

中学校2〜3年
17歳で感電死した山田かまちや、映画「今を生きる」、高校を中退した主人公が南米で金を掘るマンガ「ジパングボーイ」などを好きになり、学校の成績がどんどん悪くなる。

中学3年
初恋の女の子が目指している高校に、自分も進学することを決意。
「勉強はスポーツだ」と割り切り、猛勉強。

高校1年
志望した高校に無事入学。しかし失恋。一時期、本を読まなくなる。
剣道部に入る。男女先輩後輩、みんな仲のいい部活として校内で有名になる。
毎日がとても楽しかった。
夏休み、寺山修司「書を捨てよ、町へ出よう」に感動。1日の大半を退屈な勉強に費やしている自分に疑問。全く勉強をしなくなる。

高校2年
「自分の人生はこのままでいいのか?」と自問。学校を休んで1週間、野宿しながら大阪から群馬まで旅をする。結果、「学校だけが人生じゃない」「人生はすばらしい」と改めて実感。高校を中退する決意を固める。
しかし、中退する前に、「普通の高校生」をもう一度、満喫しておこうと、真面目に授業に取り組み、剣道にも打ち込み、文化祭にも積極的にクラスの一員として参加。
クラスにも部活にも楽しい思い出を作れたので、しばらく学校に行かなくなる。自分の進路について色々と調べ考えた結果、「フリースクール上田学園」に入学を希望。親や親戚一同から反対され、毎日ケンカをするも、最後に入学を許可してもらう。

高校2年3学期終了式の後、教室でクラスのみんなから、お別れのメッセージが書かれた色紙を受け取り、晴れて中退。

17歳
4月からフリースクール上田学園に入学。望んだ通りの沢山のユニークで実践的な授業を受け、また夏休みには工事現場にてアルバイトをするが、学校でも仕事でも、自分のあまりの出来の悪さに愕然とする。夏休み中に大検を取得。

18歳
旅行会社に勤める先生の会社名義で、海外ツアーを作らせてもらい、1年間ほとんどこれに専念する。タイの田舎町で日本語を学ぶ大学生達に、町の市場や、近所の遺跡、お祭りなどを案内してもらったり、料理を習ったりする交流をメインとしたツアーを企画した。
企画、宣伝、手配、販売、添乗員まで、全部自分がリーダーとなって3人のチームで行った。結果としては、身内ばかり7人集まったが、最後はみんなウルルン滞在記のように、涙で終わり、大好評だった。

19歳〜20歳
ひたすら、寝ても覚めても上田学園の授業に打ち込む。テレビも本もほとんど見ない生活。しかし、多くの課題を抱えすぎスケジューリングがうまく出来ない。やってもやっても、一つ一つの課題が中途半端にしか出来ない。どんどん失敗や、自分のダメなところが表に出てきて落ち込む。卒業後、燃え尽きたような感じで、何をしていいかわからない。ただ、休みたいとだけ思う。
「物事を見る視点がおもしろいから、株をしたらどうだ?」という株の先生の勧めで、新聞奨学生として、住み込みで証券アナリストの資格を目指す。
同時に、上田学園の聴講生として「株」と「リサーチ」授業に参加。「リサーチ」授業は、テレビの企画やリサーチなどに携わっている講師のもと、「あるテーマについて調べ、それを何らかの形にして発表する」授業だが、そこに、テレビ関連会社に勤める上田学園の卒業生が参加したこともあり、急激に盛り上がる。クイズ形式の人物伝を自費出版したり、授業後のまとめと感想をラジオ番組としてインターネットに流したり、上田学園のプロモーションビデオを制作したりする。次第に、配達と「リサーチ」で、株を勉強する時間がなくなり、株の勉強よりも自分のしたいことがあることに気づく。

21歳
アナリスト試験に落ちる。「リサーチ」授業だけ1年間続け、自分の進路を決めることにする。新聞配達を辞め、コンビニで働き始める。戦後初めて来日したゾウのドキュメンタリー映像作品制作に一年かける。先輩や先生から徹底的に叱られ、へこみまくる。夏休み、映画の専門学校の夏期講座を受講し、3分程度のサイレントフィルム映画を制作。めちゃくちゃ楽しかった。映像作品の追い込みのため、年末から1月末までは、ほとんど家に帰れず、学校とコンビニの往復生活に。

22歳
春、ゾウのドキュメンタリー完成。満足したものが仕上がる。「もうキミの悪いところは、社会から叩かれない限り直らない」と先輩、先生から言われ自分でも実感。作品制作にもひと区切りついたところなので、就職することを決意。 新しい人生のスタートへ。

 

 

2007年4月24日(火)

就活物語A

木曜日の続き。
最初、ヤフーの「広告会社」カテゴリにある会社のホームページを、
片っ端から、たぶん20社ぐらい見た。
その中で、学歴不問の新卒採用を行っている会社っていうのは、わずか2社だった。
「株式会社電通」と「株式会社朝日広告社」だ。
採用のホームページを読み、とりあえず良さそうだなと思ったので、
自分の経歴や志望動機などを送ってみた。
あと、NHK(日本放送協会)も学歴不問だと聞き、HPを見ると、実際そうだったので、
ディレクター志望で履歴書を送った。
テレビ局は、他にも学歴不問の会社がいくつかあったが、すでに新卒採用が終了している
会社ばっかりだった。まだ3月の前半なのに。
ホットペッパーやR25など、フリーペーパーをたくさん出しているリクルートは、
採用のホームページもとても良くできており、以前からとても興味のある企業だったので、
「学歴不問」と書いてあるのを見たときは、とても嬉しかった。
しかし、新卒採用に応募するには、リクルートの運営する就活サイト「リクナビ2008」に
登録する必要があり、それには卒業予定の大学、または専門学校を記入しなければ
ならなかった。「フリースクール」、「高校中退」では、登録できないかも・・。
とりあえず、問い合わせだけしてみよう。と、メールしたところ、数日後、
一番近い学歴を入力し、面接官にその旨を伝えればOK、と返事が。
専門学校「フリースクール上田学園」として、無事に登録が出来た。

『そんな大企業ばっかり受けて、キミが採用されるわけがないよ』
ルームシェアの同居人にそう言われたが、そんなことは百も承知の上だ。
だって、それでも、万が一にも受かるかもしれないじゃん。
とにかく、応募をしたことで、就職へ一歩踏み出せた気がして、
その日のバイト中、気分は絶好調だった。

<続く>

 

 

2007年4月21日(土)

昨日と話題は変わるが、いま僕は、北方謙三の水滸伝(集英社文庫)を読んでいる。
役人の腐敗した国家を革命するために、中国各地から豪傑や英雄が集まり、
巨大な権力と戦っていくストーリーで、そこには男と男の熱い友情が展開され、
志し半ばで斃れていく男の散り様には毎回泣かされる。

その革命を起こそうとする集団、梁山泊軍は、もちろん、国を変革しようとする「志」を
強くもった人達が多いのだが、中には、「志」などよくわからないけど、とりあえず
梁山泊のリーダーや同志の人柄に惹かれてとか、組織の公平さ、わかりやすさに
共感してとか、そういうところに惚れ込んで仲間になる人々もかなり多い。

僕は現在、就職先を探し、毎日リクナビや毎日就職ナビにて、
興味のある業種の色々な企業の採用情報を見、 ホームページを見ているが、
やっぱり、自分が惚れ込める会社に就職したいと思う。

1.社員達がいきいきとしているか
2.ホームページ自体はおもしろいか、丁寧か
3.「四年制大学卒募集」とか「優秀な人材募集」とか書いてあると、さめる
4.その会社がどんな仕事をしてるか、わかりやすく説明されているか
 (横文字が多くてわかりにくいとさめる)
5.社長のメッセージがアツいかどうか(それと社長がいい顔してるか)
6.社員が語る、仕事のやりがいなどを読んで、自分もそれをしたいとアツく思えるか
7.おもしろい仕事をしているか

ま、贅沢なんて言ってる身分ではないかもしれないけど。もちろん。

 

 

2007年4月19日(木)

就活物語@

3月から就職活動を始めた。

まず、どんな仕事をしたいか、村上龍の13歳のハローワークを読んだり、
町をぶらぶらしたりしながら考えてみた。

僕は本を読むのが好きだし、文章を書くこともわりかし好きだ。
昨年一年間、上田学園でゾウのはな子の映像作品を作ったり、
夏休みに、映画美学校の夏季講座を受けて短編映画を作ったりしたが、
作品作りの中で、僕が特に楽しかったのは、物語の構成を考えてるとき、
カメラワークを考えてるとき、セリフやナレーションを書いてるとき、
・・・・・とかだった。
あと、映画の学校でも、上田学園でも、いろんな人達と何か一つの企画について
話を進めるのも、とても楽しい経験だった。今のアルバイトのコンビニでも、
他のクルーの人たちと協力して工夫したりしながら、勤務時間内の業務をこなすのも
楽しい。

どんな仕事がしたいか?
勤務環境は、数人以上で、「プロジェクトチーム」みたいな感じがいい?
出版会社で本を企画したり、文章を書いたり、編集したり?
映像を作る会社で構成を考えたり、台本書いたり、絵コンテを考える?
広告会社で、CMや雑誌、新聞、色んな広告の企画を立てたり、制作したり?

ぼんやりと、そういったことが浮かんできた。
よし!!と僕が向かった先は、パソコンである。
インターネットで「広告 会社」と検索してみた。

<続く>

 

 

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