極楽トンボの独り道

フリースクール 上田学園
小高俊彦
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H15.4.22
見知らぬ人がそばにいて思うこと

僕は毎日電車に乗るような生活をしたことが無かったけど、上田学園に入学して、ほんのちょっと電車通学をした。学校の近所に引っ越してきてしまったから、ほんのちょっとの間だったな。子供が本を読んでいたり、おねえさんがお化粧をしていたり、スーツ姿のおじさんが新聞を読んでいたり、スーツ姿のお兄さんが漫画の本を読んでいたり、学生がクークー眠っていたりと色々。自分の関心の対象はたぶん偏ってるだろうし、忘れちゃうこともあるだろうし、他にも居るんだろうけど、私がよく目に付く気がするのは、そんなとこかな。

子供が本なんか夢中で読んでると、「どうしてその本は面白いの?」、おねえさんがお化粧をしていると、「どうしてそんなに熱心に化粧が出来るの?」、おじさんがスポーツ新聞を読んでると、「裏側がエロ記事なんですが、周りに若い女性も多いし、止めたほうがよくないですか?」、学生がクークー寝てると、「どうしてそんなに疲れるんですか?」、などと聞きたくなるが、本当に質問したことは無い。好みの女性も居たりして、「声ぐらい聞けたらいいな」、とも思うが、本当に話しかけたことは無い。

電車の中の話だけでなく、レストランとか街中でもよく思うことだ。「この人は何でこんな風なんだろう?」、だけど大抵は話しかけない。僕は「話しかけない」と書くべきだろうか、それとも「話しかけられない」とか「話しかけるチャンスが無い」と書くべきだろうか? なんてちょっと気になるけど、話がそれすぎちゃうので今はパス! とにかく、ほんのちょっとした事なのだが、気軽に聞けない。何故だろうか?

こんな風に書くと、早合点する人も居るだろうから書いとくと、どうしても話さなければいけないと思っているわけでも、話せない、話さない自分が嫌で悩んでいる、というわけではない。ただ見知らぬ人同士でも、ちょっとしたことを気楽に会話できたら人生の楽しみが増えていいなと思う。

小高は得体の知れぬ人

私は新入生だから、自分から見ても周りの人たちとの関係は未知のものだし、周りの人たちから見ても小高との関係は未知のものだ。周りの人からどう見られてるのかは、やっぱり少し気にしていて、だから他の生徒の部屋で小高ネタがでないかと、ちょっとドキドキ・・・。ようやくチカちゃん(知花貫徹)のページに小高が登場。「いい味をかもし出してる」が「得たいが知れない」そうで。自分でも「そこそこ印象が良くて、でもよくわからない人」だろう、って思ってたので、大体思った通り。うーん、どうリアクションしようか。
・・・・・・えーと・・・・・・うーんと・・・・・・えーと・・・・・・。
・・・・・・・・・。・・・・・・・・・。・・・・・・・・・。
思いつかん。

まあ、あんまり喋らんのは、新しい生活に適応しようと頭を使ったりして疲れてるのと、もともとべらべら喋るほうじゃない私の性格が合わさってるんだろうと思います。別に言いたいことがあるのを我慢してるわけじゃないんだけどね。


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