もう今年の夏も折り返し地点に入った。今年も暑い夏である。今は北京オリンピックに高校野球に、別の意味でも熱い夏である。とはいえ、去年と比べたら、今年の夏は過ごしやすいという印象がある。
それほど去年の夏は強烈だった。今でも覚えているのは、ちょうどお盆の頃に、ちょっとした用事で新橋に行ったときのことである。朝からかんかん照りの日で、東京の最高気温は38℃を記録した日だったと思う。
そんな日の真っ昼間、私はお昼ご飯を食べようと思って、入っていたビルから外に出た。日テレなどがある汐留のあたりは日陰があるから多少ましとしても、西側の、いわゆるサラリーマンの街といわれる一帯では、直射日光に加え、廃熱がもろに出ているんではないか、と思わせるほどの暑さだった。いやー、暑いなと思いながら、慣れない新橋の街を歩いたのを覚えている。
そんなわけで今年の7月はじめ、本格的な夏が来る前に、今年は用心していろいろ対策しようと思った。扇風機を買ったり、皮膚科に行ったり、某店のドライ製品を買いあさったり…。おかげで今は多少なりとも暑さを楽しめている気がする。日中に学校の庭に出たときも、あの新橋のような暑さは感じなかった…。
しかし、そう書いていて気づいてしまった。今年は、新橋とか新宿とか、日中大量の排熱が出そうなところにあまり行ってなかったのである。吉祥寺はそこまでの高層ビルはないので、その辺りと同じように考えることはできない。
そっか、「楽しめている」というのは、思い過ごしだったのかもしれない…。