この前、以前所属していた大学の合唱団の演奏会に行ってきた。
久しぶりになじみのコンサートホールに入る。数年前はここのステージで歌っていたんだなと思うと、懐かしくなった。その合唱団は私がいた時とは様変わりしていた。人数は3倍くらい増えていて、傍目から見ても活気があるように見えた。人数がいなくて大変だったことを思うと、発展していて何よりである。
当時、一緒に歌っていた先輩や仲間たちとも久しぶりに会った。そんなに長い時間ではなかったけれど、少しタイムスリップしたような気持ちがした。とても良い時間だった。
私は相変わらずナゾの人で通っているようだ。まあ、演奏会を聞きに行くくらいしかやっていないから当然なのだろうけれど。でも、顔が見れて良かったと言われて、ホッとした。
合唱団の演奏も良かった。考えてみれば、まともに生で、ここの演奏を聴いたのは初めてだったのだけれど、素直にいいなと思えた。何年かやっていたくせに、合唱を聞いてそういう気持ちになったのも初めてだった。もちろん、そこに私の重いが乗っているからなのだろうけど。
月日は過ぎる。その間に住所も仕事も、人の心も変わる。でも何年か過ぎたあとに振り返ってこんな気持ちになれるのは、そんなに悪いことではないな、と思った。