2009年1月30日(金)

 

憧れの街パリ

 

大学時代にある友達が私に「旅は一人がいいよ」と話してくれた。その頃の私は極力人目を避け、ほとんどひきこもって生活していたから、一人旅はいいなと思いつつも、頭の中は恐怖という言葉でいっぱいになった。それを思うと、海外旅行にあまり不安を感じなくなった今の自分は嘘のようである。

今回のハイムテキスタイルツアーで、私は初めてパリに行った。日本ではパリの具体的なプランは考えていなかった。パリ初日、特に行く当てもなくホテルを出ようとしたら、ツアーの参加者から「一緒に行かない?」と声をかけられ、半日4名の旅行客と一緒に行動した。歩いてエッフェル塔や凱旋門、デパートなどを見て回った。

そしてパリ二日目。今度は一人で、まずはノートルダム寺院に向かって、意気揚々と出発した。

パリは皆が憧れる街だという。けれど私は、昔からずっと「パリは自分に合わない街だろう」と思っていた。暗かった私には、パリの華やかなイメージはまぶし過ぎた。

意識が変わったのは去年だった。リサーチの授業でパリの建物の高さが景観保護のために規制されていることを知り、美術やクラシック音楽に興味を持ち始めた。その世界で特別な街パリに、次第に心が向いていった。

ノートルダム寺院を見た後は、天気が良くなったのでモンマルトルに向かった。モンマルトルの丘からは薄日に照らされたパリの街が見え、とても感動した。それから時間の許す限り、ルーヴル、オルセー、オランジュリーの3つの美術館を見て回った。たくさんの本物の絵画を目にして、しばし至福の時を味わった。

何よりも芸術が第一の街、パリ。それを一人で歩きまわって体験できたことが、初めてのパリ観光で何よりも嬉しかったことだった。

 

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