タイ研修旅行〜2010〜

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9日目 11月21日(日)
今日はローイ・カトーン祭り。
ナレースワン大学
学生達と交流会の日。

 

ホテルの近所散策

学生達との待ち合わせは午後3時。

それまでは自由時間。

各自が自由な時間を満喫。

ある者はホテルの部屋でのんびり朝寝坊。

ある者は早くからご近所探索に。

変な木の実

近所探索中に見つけた変なもの。

ラーメン屋さん

昼食にピサヌロークで一番売れているタイのラーメン屋さんへ。

学生と待ち合わせ

昼食後、学生達との待ち合わせ場所である大学へ。

上田学園の卒業生でイギリスの大学を卒業後、

大学で教え始めた宍戸先生が担当するクラスの学生達。

2人乗りや3人乗りをしたバイクで集まってきました。

さあ、これからスコータイのお祭へ!

日本語課の学生達

 

 

世界文化遺産に指定されている「幸福の夜明け」という

意味の名前、スコータイ。

 

大衆の救済を目的にした大乗仏教ではなく、

「上座部仏教」即ち、厳しい修行と禁欲によって

選りすぐられた者だけに救済の道が開かれるという

俗にいう小乗仏教を取り入れたり、

中国元朝から技術者を呼び寄せ陶芸を学び、

スワンカローク焼きを生みだし、クメール文字を改良した

タイ文字を考案して石碑に刻ませるなど、

後世に残す文化をたくさん生み出したスコータイは、

たった100年くらいの短命な王朝だったようです。

 

そのスコータイでは毎年、旧暦12月(現在の11月)の

満月の日に、水の神に感謝し、

自身の不幸や災いを洗い流し魂を清めるため、

バナナの葉などで作った蓮の花や

船の形をした灯篭(とうろう)を川に流します。

タイ最初の首都、スコターイで始まったお祭り、

ローイ・カトーン。

ローイはタイ語で流す。カトーン(クラトーン)は灯篭という

意味だそうです。

 

その会場スコータイへマイクロバス2台で移動。

到着すると伝統的な服装をした人達がパレードしていました。

 

パレードの様子

山車の上で楽器を奏でるグループ

パレードの様子

スコータイ王朝の時代の王子様

民族衣装の女性達のパレード

民族衣装の女性たちが練り歩く

パレードの様子

美人コンテストの出場者も

灯篭のパレード

大きな灯篭も練り歩く

悪い神様のパレード

悪い神様も練り歩く

学生たち

パレードを写真に収めながら、学生達は自分達も写真に

 

おいしそうなご飯

本格的にお祭りが始まる前にどこかで食事をしようと

レストランを捜したが、「ない!」。

そこで屋台から食べたいものを買ってきて……

 

学生達が食事の準備をしてくれている。

屋台の前の椅子に陣取り楽しい夕食時間に。

学生のリーダーのような元気な学生が

世話をしてくれます。

 

缶ジュースをストローで飲む!

水が悪いので、ほとんどの学生が缶ジュースを買います。

ボトルの水は安全ですが、氷でおなかを壊す場合が多いので、

学生達に注意をされました。

 

 

程よくおなかも膨れ、ローソクやライトが綺麗に映える

夕闇の中、皆で楽しいおしゃべりに花を咲かせながら

遺跡の間をそぞろ歩き。

太陽がまぶしいタイに夜が深まってきました。

お土産を売る子供

暗くなってきました。

灯かりの中を踊る女性達

王様の灯篭

そして兵隊がガードする王様の灯篭の前に。

国民の誰もが尊敬してやまない王様の灯篭。

誰もが嬉しそうに写真を撮っています。

私たちもタイ人に交じって写真を撮りました。

カラフルな手作り灯篭

私たちも灯篭流しをするために、

作りながら売っている灯篭屋さんの前で足を止めました。

バナナの皮とお花で飾られた灯篭。

作っている人によって灯篭の形が違います。

 

 

地面にたくさん並んでいます。

水に浮かぶ灯篭

個々が気に入った灯篭を買い、灯篭にお金を入れ

水の精霊に感謝と願いを込めて流します。

 

私たちの流した灯篭がゆらゆら揺らめきながら

流れていき、それをじっと目で追います。

不思議な気持ち。

心が軽くなり、体から重たい何かが流されていきます。

思わず学生達と「良かったね!」と言葉を

かわしました。

タイ人の学生も、日本人の私たちも

何が良かったのか説明できない不思議な

感覚に包まれながら。

 

そして、他の方たちが流す灯篭を眺め

ながら場所を移動。

 

今度は空中へ、あちらこちらからコーム・ロイと呼ばれる

小さな熱気球が上がり始めました。

 

私たちも、タイ人の学生に頼んでコーム・ロイを買い求め

二組に分かれ、

「皆が幸せでありますように」

「病気で来られなかった学生が早く元気になりますように」

と、コーム・ロイに願いを込めて準備しました。

皆で気球の下をもち、ローソクで火をつける。

だんだん気球が膨らんでいく。

「まだです! まだです!! 」とつたない日本語で指示をして

くれるタイ人の学生の言葉に従い、

完全に気球が膨らむまで、待つ。

そして「行きましょう!」という学生の合図で、

空に向かってゆっくり気球から手を放します。

 

気球がゆったりと月や星を目指してあがっていく。

誰の口からも言葉がでない。あるのはただただ

神聖な気持ちにさせてくれる静かな空気だけ。

 

色々なところから気球があがっていく。

追いつけ追いつけと私たちの気球もあがっていき、

そして点になる。

 

息をつめて目で追っていた私たちの誰かが大きく息をはく。

その音で全員が我に返るように、

お互いの顔を見合わせました。

「あげてよかった!」という思いで。


外灯のように見えるのが気球です。

ちょっと見えづらいですが、気球が上り始めたところ。

次の日

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