答えは2です。
この他に枯葉やしおれた花を無くすために、樹木はほとんど全て落葉しない常緑樹にし、花は毎日のように満開状態のものに植えかえられたりしました。
こういったウォルトディズニーの自然観は彼の育った環境からきていると思われます。彼が生まれ育ったミズーリ州マーセリーンはアメリカ合衆国の真ん中にあり、夏は暑く、冬は寒い内陸性気候で、日本でいえば北海道の内陸の旭川あたりと似ています。一年のうち、冬は半年近くつづき、気温は日中でも氷点下、時には零下20度にも達するといいます。こういった中西部で育った人間が自然と言うものに対して「調和」「共存」といったイメージを抱くとは考えにくく、そして成功の夢を求めてここに移住し、大平原を切り開いたアメリカ人の歴史を考えると、彼らの自然観が自然を恐れ敵視していたのではないかと推測できます。
ウォルトの父方は祖父の代にアイルランドから移住し、母方も開拓者の系統でありウォルトディズニーは家系的にも屈強の開拓者の血筋を引いています。ウォルトはその少年時代から父イライアスが営む農園で非常に苦しい少年時代を過ごし、バターをパンに塗ることさえ禁じられたとか・・。ある年には大干ばつに襲われ、父が腸チフスにかかりました。4年にわたるその一家の悪戦苦闘の時期、ウォルトは4歳から8歳までを過ごしたのです。
自然の厳しさを知り、それを克服したいという願いがあっても当然ではないでしょううか?
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