「西太后の死 」の答え

答えはAの「後継者に溥儀を任命した。」です。

 

 

 映画「ラストエンペラー」を見た人は、強面の西太后が3歳の溥儀に皇帝として任命するシーンがあったのを覚えていないでしょうか? 皇帝となった溥儀は1911年、辛亥革命によって清の王朝が滅び、最後の皇帝になりました。


映画「ラストエンペラー」の溥儀

ところで、後継者に溥儀を任命したのは光緒帝と西太后の約束でした。1901年、光緒帝は彼の甥である溥儀を皇帝にするために西太后と約束をします。彼が死ぬ直前、李蓮英という一番権力をもっている宦官を引き連れた西太后は、ベッドに横たわる光緒帝にその約束を再確認しました。

その後、西太后は下痢と、当時流行っていたインフルエンザによって弱りきった身体を引きずって、自ら溥儀を皇帝として任命し、約束を守ったのでした。

思えば西太后の妹のいじめから救い出し、甥に自分のことをお母さんと呼ばせたり、こうして最後まで願いを叶えてあげたりした、光緒帝は本当の息子のようでした。西太后は非常に情け深い、子供思いの女性だったのではないでしょうか・・・。