過去への邂逅
卒業旅行で大の実家に行って
スキーをやってきました。
と言っても
卒業するのは僕ではありませんが……。
それにしてもスキーは久しぶりだったなー
10年ぶりくらいかな。
最後に行ったのが
確か中学二年の修学旅行
菅平スキー教室だったから……。
そのせいかスキーに行ってる間
少し昔のことを思い出した……夢も見た……
いまさらながら。
そして帰ってきた後
僕は妙な衝動に駆られ
封印していた中学時代の
「卒業アルバム」
を、引っ張り出して見てしまった。
もらってから十年、開くことすらなかったのに
なぜか開いてしまった……なにやってんだか。
だが開いてみたものの
みんなの顔をいまいち思い出せない……夢に出てきたはずなのに。
幼馴染などの顔はなんとか思い出せるのだが
他の友達の顔がいまいち思い出せないのだ。
開いてみて
「こんなヤツいたっけ?」
「こんな顔だったっけ?」
と思わず思ってしまうくらいに……情けない。
ま、仕方ないと言えば仕方ないのですが。
なんせ僕はひきこもってから
それ以前の過去に全くコンタクトをとっていなかったのだから……
会おうとすらしなかったし。
忘れて当然ですね。
そして忘れられて。
自業自得です。
こればっかりはどうしようもない。
ひきこもった代償ですね。
全てに背を向けた……情けない。
今になって思い出そうとして
ほとんどのことが思い出せないのだから。
そして断片的に思い出すのは楽しかった記憶ばかり。
これ、なにげに堪えます。
嫌な記憶よりも
楽しかった記憶を思い出すほうがはるかにつらい。
楽しかったはずなのに思い出すのがつらい。
当然と言えば当然なんですが……
なんせ僕はそれら全てに背を向けたのだから。
ハァ……情けない。
それまでの僕ってなんだったんでしょうね。
今になって
めっちゃ後悔しています。
いまさらながら会いたいと思う自分が情けない。
まぁ、会おうと思えば会えるのですが
何を話せばいいのか分からないし
どうすればいいのかも……
本当に情けないっす。
なんか自分の中に大きな穴があいた感じで……
振り返ったら何もないって感じで……
シャレにならないっす。
この感覚はもう二度と味わいたくないですね。
だからできるだけ後悔しないように生きたいと思います……
後悔したまま死にたくないし。
でも、ま、後悔したからそのことに気づけたんだろうな……
後悔していなかったら
いまだにひきこもりのまんまだったろうし。
もしかすると
「ひきこもり」
てやつは、後悔して初めてもとに戻るのかもしれませんね。
ちょっと時間は掛かるけど
それでも気づきさえすれば……
だからがんばってみようと思います。
またひきこもる可能性はありますが……それでも。
それではまた。