公式な話し合い
公式な話し合い。
それはおそらく僕ら上田学園の生徒がもっとも苦手なことだ。
なぜなら僕らが話し合うタイミングは、つねにその場で思いついたときだからだ。
「この日話し合おうね」とかそういうスケジュールあわせはまったくないのだ。
そのため話し合いをする時にいる面子は常にばらばらで、
みんなが持っている情報がメチャクチャになってしまうのだ。
たとえばツアーのスケジュールを作ったときなど
みんなで話し合うべきことを話し合わず
その場にいる人たちで勝手に決めて、いじってしまい
報告のときなどに、作った人が「何これ」と思ってしまったりするのだ。
こうして僕らはみんなばらばらな状態で、話を進めていくこととなり
最後には把握している一部の人間しかできない状態になり
分かっているものだけがやり続けることになるのだ。
そう、僕らはまったく話し合う日について、まったく話し合わないのだ。
そしてそのなかでも特に僕が勘弁してほしいのは
夜中にいるものだけで話し合って勝手にいじったりすることだ。
これだと本当に情報がメチャクチャになってしまう。
話し合う日を決めて、その日に来なかった場合は納得いくが
このように、誰もいなくて当然の時間にやられた話し合いは、
結果を見ると「おいおい知らんぞこれ」
という状態になってしまうからだ。
こういった一部の人間による話し合いでどんどん進められると
本当にわけが分からなくなる。
だから話し合いをするときには、その時間をとって、そのときにしてほしい。
そのほかにも、「スケジュール管理」。これも本当に苦手なことだ。
僕は結構一週間のすごし方を決めて生活しているのだが、
いきなり話し合いをしようといわれると、そのスケジュールが一気にガタガタになってしまう。
これは非常に困る。
なにせ今日はこれとこれをやって、明日はあれをやると決めていても
それができなくなってしまうからだ。
そして、そういったいきなりの話し合いはたいていダレて終わる。
とうぜんである。
話し合い日を決めて話し合うのなら、
それまでのあいだにアイデアを考えてそれについてみんなで話し合えるが
いきなり話し合う話し合いは、まずそのアイデアから話し合わなければならないからだ。
そしてアイデアを出しているあいだに、変なノリになって、変なアイデアしか出てこなくなる。
そうしているうちに、だんだんダレてきて、そうのうち床にねっころがるものが出てきたりもする。
本当の意味でダメダメな話し合いとなるのだ。
だが、そうなっても上田学園は話し合いをやめない。
僕的に言えば、帰ってゲームでもしている方が有意義に感じるぐらい
どうでもいい時間とかすのに。
そして本格的にやめようかという雰囲気になると、「よしやろう」となる。
はっきり言って、時間の無駄としか思えない。
やるのなら短時間で一気にやってほしい。
ダレルのならやめてほしいと思う。
こうして時間だけが無駄に消費され、
最後には「食べに行こうか」となって、終わる。
「って、スケジュールつぶして話し合いしてるのにそれはないだろう」と思う。
が、たいていの話し合いはそうなる。
まぁ「ノー アイデア」からはじめるのだから当然だ。
そうしてスケジュールがグシャグシャになっていき
宿題を前日になって徹夜でやることとなる。
上田先生の言葉が頭に浮かぶ。
「あんたたちは本当にスケジュール管理ができないわね」と。
本当にそう思う瞬間だ。
が、個人的にどんなにスケジュールを考えてもだめだと最近は良く思う。
学校のスケジュールをしっかり決めて、それに合わせて個人的スケジュールを入れないと
いきなりの話し合いとかで、せっかく立てた個人スケジュールがメチャクチャになってしまうからだ。
別に個人管理をする必要はないと思うが、やはり学校と個人のスケジュールをリンクさせないと
スケジュールどおりに過ごすのは不可能だ。
だからこそ僕らには以下のものが、絶対的に必要だと思う。
・話し合いのやり方
・スケジュール管理
これができれば、生活もかなり安定するのではないだろうか。
まぁ、スケジュールどおりにことが運ぶことなどないと思うが、
少なくとも、先が見えているというのは、
それにあわせてスケジュールを入れ替えることができるから
やった方がいいと思う。
そうなければ、「少しは楽になるんじゃないかな〜」と思います。
みんなはどうなんだろうか……どうなの?
と、今回は外というより内側への発信になってしまいました。