バンコク編
11月10日(月)
タイツアー5日目
僕達はピサヌロークからバンコクへ飛んだ。
ホテル(Novotel Bangkok on Siam Square)にチェックインすると
すぐに昼飯を食べるため
「MBK(マーブンクローンセンター)」
と呼ばれる、巨大ショッピングセンターに行った。
昼食では少し値が張るが寿司を食べた。
今思うとバカだ。
なんでタイで寿司なんか食べたんだろ。
日本に帰れば食べられるのに。
やっぱ日本食が恋しくなったのかな。
で、食べた結果
「ベチャベチャしてる……」
はっきり言って
日本に帰ってから食べればよかったと思った。
あまり海外で日本食は食べないほうがいいですよ。
それから買い物タイムスタート。
と、言っても
お土産を買う気のない僕にはどうでもいい時間であった。
ハァ。
仕方がないのでアカバンと二人で
デパートの中をさまよった。
ただひたすらにポケーっと。
ゲームショップ発見。
ちょっと覗いてみよう。
いろいろ売っているが値段が書いていない。
聞くのがめんどいので無視。
しばらく歩くと
今度は
「聖○士星矢 冥王ハーデス編」
が、デモ画面でやっていた。
しばらく足を止め、見ることに。
なんと声が日本語であった。
そのため理解可能。
見続けることに。
ただ、タイ語の字幕が少しジャマ。
ま、いっか。
その間にアカバンは店に入って
ゲームを覗いていた。
しばらくしてアカバンが出てくると
店を後にした。
それから数十分後
GA版 「新約 聖○伝説」
発見。
「う〜ん」
心惹かれる。
なにげに僕は
昔の
「ファイナルファンタジー外伝 聖剣○説」
の、ファンだったりする。
それをパワーアップさせた作品。
惹かれないはずがなかった。
僕が迷っている中
とうとうアカバンがゲームを買うことにした。
選んでいるときのアカバンはメチャクチャ真剣だった。
そんなことでアカバンが買った後
僕も誘惑に負けて
「新約 ○剣伝説」
を、600バーツで買ってしまいました。
ちなみに600バーツは日本円にして1800円くらいかな。
それから一通りデパートを見終わると集合場所へ。
この時、小高マンかなんかがいたが
すぐにどこかへ行ってしまった。
それから待つこと数十分
誰も待ち合わせの時間に戻ってこない
と思ったら
なるチェリン発見。
誰も来ないと言うと
あと30分あるといわれた。
……
待ち合わせ時間間違えた。
と言うことで、もう一度ゲームショップを覗きに行く。
アカバンが僕の説明を聞き
「新○ 聖賢伝説」
に興味を持ち、欲しいと言い出したからだ。
と言うわけで、安い店を探して三千里?
「3000バーツ」
「……」
高すぎです。
日本円にして9000円。
日本で素直に買ったほうが安いです。
次
「600バーツ」
「OK」
と言うわけで
アカバンも僕と同じ値段で買いました。
それから集合場所へ。
しばらくすると全員集まり
これからのことを説明しだした。
この後
「サイアムセンター」
と言う
またまた巨大ショッピングセンターへ。
だが、買い物する気のない僕とアカバンからしてみれば
(カンベンしてくださいよー。こっちもいろいろあるんです)
みたいな感じがした。
そのため僕とアカバンはここでホテルに撤収することにした。
はっきり言って
おば……ではなく
お姉さま部隊のパワーには付いていけません。
そしてホテルまでの従者についたのは
添乗員
「成瀬 望」
であった。
しかし帰り道
あちこち横道に入りまくっていたナー。
ま、いっか。
ホテルに着くと、なるチェリンと別れ
僕とアカバンは部屋で休むことにした。
部屋に着くと
さっそく買ったゲームの確認を始めた。
そして二人は笑が止まらなくなった。
箱の表に新約 聖○伝説
裏にロックマン○グゼ
説明書には妖○伝
とか、わけのわからんことが書いてあった。
いったい何のソフトだ(怒)。
しかしこの時は笑うしかできなかった。
だってGAを持ってないから確認しようがないもん。
二人は中身が聖剣○説であることを祈った。
別に違ってもよかったんだけどね。
それから疲れたので寝ることにした。
その夜
夕食の時間となり
ホテル直営の高級中華レストラン
「ロク・ワーヒン」
で、皆さんと食事を取りました。
その時、アカバンが不調を訴えリタイヤ。
少し心配したが
とりあえず目の前の飯を食べることにした。
だが、内容がチミチミと出てくるので
(もっと思いっきり持ってきてよ)
て感じでした。
でも
「スイカジュース」
は、美味かったな。
そして豚の丸焼きは
お姉さま方が悲鳴を上げていたな。
でも食べるところが皮の部分しかなかったので
イマイチ満足感がなかった。
その夜はカラオケをして盛り上がった。
だが、4つ星ホテルのカラオケでありながら
30年位前の歌しかなかった。
当然歌う歌は偏り
お姉さま方の独壇場へとなりかけた。
だが僕達若者どもも
負けじと知っている歌を歌った。
この時なにげにアニソンしか知らないはずの僕が結構歌っていたな。
と言うのも
うちの親が演歌をしょっちゅう聞いているため
知らないうちに覚えていたのだ。
この時ちょっとだけ親に感謝。
ただ、そんな状態だったため
あっという間にカラオケは幕を引きました。
そして、部屋に戻ってアカバンの調子を聞き
その夜は眠りにつきました。
11日(火)
タイツアー6日目
この日は
アカバンがダウンと言うことで
アカバン抜きの観光となった。
行き先は、まず
「ジム・トンプソンの家」
結構有名な人で
ある日突然姿を消したらしい。
どこに行ったかは、いまだ不明
どこに消えたんざんしょ……。
ま、これはさておき
家の中はと言うと
結構な広さで
いろいろな骨董品のようなものが置いてあった。
趣味で集めていたのかな?
ま、いいか。
て、あんまりよくないか。
実を言うと
案内の人がいろいろと教えてくれたのですが
ほとんど忘れてしまいました。
ごめんなさい。
それから
お土産コーナーに行き
もうじき一歳になる姪っ子のために
ヌイグルミを買いました。
それから昼食を食べました。
今度はイタリア料理の店で
パスタを食べたのですが
う〜ん
あんまり美味しくなかったな。
やっぱり量がたかが知れてたし。
もっと食いたい。
それから
「The Oriental Bankok」
で、アフタヌーンティーを飲もうとしたのだが
ホテルの方に
今日は無理と言われたようで
この日はあきらめ
アフタヌーンティーは次の日にしようと言うことになった。
それから
「Jim Thompson Thai Silk」
で、買い物をしました。
この時もまったく買い物をする気はなかったのですが
大ちゃんのお母さんに
お土産を買うように諭されました。
「いらない、いらないと言いながら、親はまっているのよ」
と。
う〜ん
うちの親にはあまり当てはまらないような気がしたが
とりあえず買うことにした。
とりあえず母親には小物いれを。
2番目の兄貴にはテーブルクロスを。
父親には100バーツのライターを。
ま、一番上の兄貴には、さっき買った娘へのヌイグルミでカンベンしてね
と言う感じで。
それから
「マンゴーツリー」
と言うところで夕食を食べました。
ここは量も味も結構よかった。
て、言うか、量多すぎだろう。
食べ切れなかった。
美味いのに食いきれない。
悔しいのきわみです。
ちくしょう。
今度行ったら制覇してやる。
て、来年もタイに行く気なのかな、僕は。
夕食が終わるとホテルに戻り
アカバンに調子を聞いた。
それからルームサービスのそばを頼んだのだが
届いたそばを食べてアカバンが言ったセリフは
「日本を誤解してるでしょう」
だった。
どんな味なのか気になり
少しそばつゆをを分けてもらったのだが
「甘い……」
あれはそばつゆと呼べるものではなかったと思う。
ルームサービスのそばは
タイツアーで食べた食事の中で
一番まずかったと思う。
こうして11日(火)は終わった。
12日(水)
タイツアー7日目
この日はフリーの日だったのだが
オプショナルツアー
「パンダバス半日観光コース」
に参加した。
パンダバスと言うので
パンダを想像していたら
そういう名前の会社かなんからしい。
ガイドの人は
やたらと日本語の上手なタイ人の方でした。
ときおり飛ばす冗談は
かなりの親父ギャグでしたが。
一例を言うと
「ここは盗難(東南)アジア」
とか。
「……」
と、思っていたら
上田学園添乗員の何人かが気づいていなかった。
そっちのほうが笑えたな。
パンダバスの主な行き先は
寺院でした。
寝ている仏像とか
エメラルド寺院とか。
やたらとでかい寺院をあっちこっち行きました。
特にエメラルド寺院では
集合場所が決まっているのに
何故か全員で行動し
気づいたときにはアカバン以外
周りにいなかったと言うことがあった。
その理由は
僕とアカバンはカメラを持っていなかったので
ただ見てまわるだけだった。
それに比べ、他のお客さんがたは
写真をパシャパシャ撮っていた。
すると当然ここに移動力の差が出てくる。
で、気づいたら周りに誰もいないと言うことになったのだ。
仕方がないのでとりあえず待つことにしたが
誰も現れることがなかったので
先に有名なエメラルドの仏像を見ることにした。
と言ってもエメラルドは額のところにちょこんとあるだけ。
それも本物ではないらしい。
ついでに言うと
かなり高いところに仏像があるため
ほとんど見えなかったりします。
う〜ん
エメラルド寺院?
その後パンダバスのツアーが終わり
今度は昨日飲めなかった
「アフタヌーンティー」
を飲みに行った。
世界でも有数のホテル。
さすがに豪華です。
ゆっくりくつろげるイス
気持ちよかったなー。
ただ、でたメニューが甘いものばかり。
「……」
最初、甘くないものを食べていたのだが
すぐになくなった。
仕方がないので
紅茶をおかわりしまくりながら甘いものを食べることにした。
限界はすぐにきましたが。
そしてトイレに行くと
ここでかなりのショックを受けた。
お手拭がなんとティッシュではなく、ハンカチ。
しかも拭き終わったらゴミ箱にポイ。
抵抗がありました。
すむ世界が違いすぎます。
はっきり言って
捨てるんなら何枚かもらっていきたくなった。
まぁ、さすがにそこまでしませんでしたが。
それから何時間か
紅茶を飲んで過ごした。
のんびりした空間だったなー。
その後は
またまた買い物スタート。
だが、やはり買う気がないので
ボーっと、1人見て歩いていた。
するとなるチェリンが服屋で服をあさりまくっていた。
近づいてみると
いろいろながらのシャツがあった。
そこでなるチェリンの買い物をしばらく眺めていたら
店から女の子が出てきた。
そして服を袋から出し
何をするのかと思えば、僕に服を合わせてきた。
どうやら僕に合う服を探していたようだ。
服を僕の背に合わせると
にっこりと微笑んできた。
「……う〜ん……」
ああいう時って、なんて言えばいいんだろ。
とりあえずにっこり微笑み返し
日本語で
「ごめんね」
と言って去ったけど。
それからしばらくほっつき歩いていたら
また同じ店にたどり着いた。
ちなみになるチェリンはまだ迷っていた。
そこでどんな服があるのか一度は断ったが
見てみることにした。
着替えもなくなってきていたしね。
しばらくすると
さっきと同じ女の子が現れたので
とりあえず柄を指定してサイズを頼んだ。
もちろん日本語で。
そして女の子が探し始め
それをボーっと見つめた。
年の程は中学生くらいかな。
そして
そんな娘が働いていると思うと
23にもなって親のすねをかじっている自分に
少し自己嫌悪した。
女の子が服を持ってくると
なるチェリンが服を選んで横で交渉していた。
電卓に数字を売って交渉している姿は面白かった。
意地でも600バーツにしてやると言う気迫があって。
なるチェリンががんばって
2着、600バーツで買うのを見て
なるが2着600バーツなら
1着300バーツにしてと頼んだ。
店の人は少し困っていたが
交渉はすぐに終わった。
だが
その後、ちょっとせこかったかなと言う気がした。
なるチェリンの場合
2着だったから600バーツまで下げてもらえたのであって
1着しか買わない僕が300バーツってのもなーっと。
それから再びさまよったが
その後、物を買うことはなかった。
しかし、服を買ってみて思ったのだが
(もしかしたら生まれて初めて、自分ひとりで服を買った?)
と言う気がした。
普段は服については
いつの間にか親が買ってきていたから。
それからアカバンと合流し
アカバンの買い物に付き合い
上田先生と3人で
すぐ手前のデパートに行った。
だが、アカバンが買い物している間暇だったので
イスに腰掛けることにした。
するとサラリーマン風のおっさん達が
英語で店の人と会話しているのが聞こえた。
覗き込んでみると
上司らしい人が偉そうに後ろからに命令し
部下の人が必死で英語で会話しているのだが
僕でも会話になっていないのはわかった。
しまいには、せかす上司に部下が
「わかんないんです」
って、キレかけてたし。
まぁ、なんとなく分かる気もするが。
ちなみに店の人は
「3階にある」
と、英語で繰り返し言っていただけなのだが。
そして僕もあまりのうるささに
「3階」
と声を出してしまった。
ま、僕の声は聞こえなかったみたいだけど
まぁ
(よかった、よかった)
と言う感じです。
それからしばらくして
部下の人がようやく理解したのか
去って行きました。
この時思ったのが
「上司の方、分からんくせに偉そうにするな。うるさい」
だった。
それからアカバンの買い物が終わると
みんなと合流し、ホテルに帰った。
ただ1人、買い物し忘れたと戻っていった
なるチェリンを残して。
それから部屋に戻ると
しばらくして添乗員の方々が乱入してきた。
「キーは、なるが持っているんだ」
と。
仕方がないので置いてあげました。
そして空き時間に大検に備えての勉強を少しした。
チーさんに
「こんなところまで来て勉強なんて理解できない」
と言われましたが。
でもやらないとね。
それからタイスキに行きました。
味のほどは結構おいしかった。
たれも辛くておいしかったし。
でもあれは
すき焼きと言うより、しゃぶしゃぶに近いものを感じました。
そしてこの後は
なぜかスケジュールにない
ニューハーフショーを見に行くことになった。
素直な感想
「いきたくない」
です。
この時、極限まで眠かったし。
しかし行くことになってしまいました。
ハァ〜。
劇場に着くと
マジではいるのかと思ってしまいました。
そしてニューハーフショーが始まると
僕は即効眠りにつきました。
ちなみに席は一番前。
そして時々目が覚め
そのたびに視覚情報として
みたくないものが飛び込んできました。
数人先の席の人が
ニューハーフにキスされたり
チーさんが舞台にさらわれていったりというような。
「……」
ちょっと不安になりました。
でも眠気はそんな不安などものともせずやってきて
次に目を覚ましたとき目に飛び込んできた映像は
ニューハーフのランジェリー姿。
それも腰の部分がアップで。
思わず蹴りを入れそうになりました。
目覚め悪すぎ
気持ち悪い
最悪だ。
だがそれからも
何度か寝てしまいました。
上田先生など
寝ている僕を見ているほうが楽しかった
とか言ってたし。
それからニューハーフが
舞台から降りての演技をしていたとき
数十センチ先に
眠っている僕の姿があって
どうしたらいいのか分からないという顔をしていた
と、みんなに聞かされました。
僕的には
どこでも寝れるやつだなー
と、自分でも少し感心しました。
12日はこんな感じで終了。
13日(木)
タイツアー8日目
この日はただ日本に帰るだけでした。
ツカレタナー。
でも、前回のヨーロッパ旅行に比べると
メチャクチャ楽しかった。
特にピサヌロークは。
「出会い編」
で書いたとおり
また行ってもいいかナー
って思ったし。
でも、バンコクの買い物地獄だけはカンベンしてほしいな。
こうして僕のたびは終わった