2009.10.2〜10.11
タイのナレースワン大学へ日本語を教えに行ってきました。
あっという間に過ぎた10日間を振り返ります。
タイに着いて2日目、早起きをして水上マーケットへ。
駐車場にはブーゲンビリアが咲き乱れています。
その色に負けないカラフルタクシー。
ピンク、オレンジ、青、黄色。
いろんな種類があります。
このボートに乗って行きます。
4人ずつ分かれて2艘で出発。
バナナやヤシの生い茂るタイらしい景色の中を進んで行きます。
いかにもタイ!帰ってくるとその辺から取ってきたんじゃないかと思われるバナーナが出てきます。
いわゆるモンキーバナナで、ちょっと若い感じの味。
鮮度が命なんでしょうか。
タイで食べるフルーツは基本的に若めのものが多い気がします。
日本のものは熟れすぎなのかもしれないですね。
民家もたくさん立っています。
洗濯したり、髪の毛を洗ったりしている光景が見られます。
この日は雨で水かさが増していて、家に迫っている川を見ると洪水の後のようにも見えます。
ボートにはモーターが付いていて、結構なスピード。
水しぶきもすごい。
ジャングルのようなこの風景で、このスピードだと、何かのアトラクションに乗っているような錯覚に陥ります。
ときどきすれ違う手漕ぎボートは、私たちのボートの波でグラングラン揺れていました。
しばしの間、ボートから降りてココナッツ・シュガー・ファームへ。
ここでは、いろいろな土産物やお菓子が買えます。
ココナッツキャンディーやポップコーンなど、ここでなきゃ買えないようなローカルな雰囲気のお菓子が揃っています。
数人がここでお菓子を購入しました。
素朴でうまい。
ココナッツを煮ているところ。
お兄さんが習いたての日本語で、甘いココナッツジュースをすすめてくれます。
再度ボートに乗って出発。
少し進むと、水上は大渋滞!
バンコクの道路渋滞もすごいですが、ここでもですかー。
中国人と白人さんが多かったです。
前に映っているのは、シスターのお二人。
アクティブな方達で、道中が賑やかになりました。
水上マーケットでは土産物のお店が多い。
他には、麺やフルーツなどのちょっとした食べ物も売っています。
「安いよー、安いよー」と日本語で必死に売り込んできます。
ときにはボートを無理矢理引き寄せて。
ライトやオーナメントなど、素敵なものがたくさんありますが、結局誰も何も買わずに終わってしまいました。
廃れていく一方であったタイシルクの復旧に力を注いだアメリカ人、ジム・トンプソン。その家を日本語の上手な可愛いタイ人ガイドさんの案内のもと見学してきました。
トンプソンは方々の貴重な品を集めていて、仏像や中国の円卓、日本の陶器などなどさまざまなものがありました。中には蛙の尿瓶なんてのも。それを修復したり、アレンジ(花瓶がルームランプになっていたりする)したり。家も自分で改装していて、家の中に階段を作ったり、ゲストルームにトイレをつけたりと、当時タイでは珍しかったことをやっていたそうです。
タイシルクもアイディアマンのトンプソンだから成し得た復活なのかもしれないですね。たしかタイシルクに柄を付けてみたのも彼だったと思います。楽しんでやってたんだろうなぁと思って、ちょっとウキウキしてしまいます。
敷地内にはとてもおいしいレストランもあり、この日の昼食はここで。
見た目以上によく食べる横山君曰く
「トンプソンスパゲッティ、マぁジでうまいから!!!!!」
だそうです。
2007年には銀座と赤坂にもレストランができています。
同じメニューではないようですが、気になる方は行ってみて下さい。
<ジム・トンプソンズテーブルタイランド>
http://www.jttable.com/#
お次は王宮にやって参りました。
ここには同じ敷地に王宮と寺院が建っています。
手前で写真を撮っているのは、卒業生の宍戸さん。
ちょうど1年前からナレースワン大学で日本語科の先生をしています。
痩せてワイルドな雰囲気になって、みんな宍戸さんだと気が付くまでしばらくの間がありました。
いろんなところで修復作業がされていました。
写真には収めなかったのですが、細かーい壁画なんかも直していました。
やっているのは美大か何かの学生だそう。
屋根に使う瓦。
ちょっと可愛い形。
建物はキラッキラの細工が施されています。
気が遠くなるほど細かい。
これが広い敷地にいっぱい。
見渡す限りギラッギラ。
もうね、目が(+o+)←こんな感じになっちゃいます。
・・・カメラ小僧根本は、あまりのまばゆさに何を撮ったらいいのかわからなくなってしまいましたとさ。
おしまい。
タイ最大の涅槃像。
「タイ最大」?
「世界最大」じゃないんだ?
・・・調べてみると、世界で4番目くらいの大きさだそう。
TOP3はミャンマーやラオスにあります。
この涅槃像は全長46m、高さ15m。
世界最大(かも?)は、ミャンマーにある全長70m、高さ17mのもの。
ちなみにブロンズ製の涅槃像で一番大きいのは、福岡にあるそうです。
これもミャンマーから送られたものなんですって。
日本に涅槃像があるなんて知らんかった。
大きさはタイのよりちょっと小さめだけど、だいたいおなじくらい。
ちょっと話がそれちゃいましたね。
涅槃像は頭から見て、足で折り返し、背中に回ります。
足の裏には螺鈿細工が。全部で108つ。煩悩の数と同じですね。
背中にまわると、こんな光景が。
なんだと思いますか。
これ、お賽銭を入れているんです。
顔の方からはこの壷は見えず、カラカラと音がするだけ。
修復作業をしていたようだったのでその音かと思っていました。
ちなみにこの壷も108つ。
スタート地点では、コインの両替をしていました。
すべてチャリチャリしていくと、108の煩悩を落とし去ることができるとか、できないとか。
うまく入らずに床に落ちているコインも。
その辺がなんとなくタイらしいかも?
大学で全ての授業を終えた翌日、バンコクに向かう前にスコータイ遺跡へ。
タイにある5つの世界遺産のうちのひとつです。
スコータイは「幸福の夜明け」という意味で、タイ族最初の統一国家。
アンコールワットに似ているのは、カンボジアの文化の流れからきているためだとか。
猛暑と疲労のため、マイクロバスでの観光。
キレイなところだけ止まって見させてもらいました。
レンタルサイクルがあって、白人さんが背中を真っ赤に日焼けさせながら走っている姿も。
快晴だったので、空の青が池に映えます。
写真は左から郡司、根本、平野、横山、上田先生。
遺跡を眺めているとなにやら黄色い集団。
明らかにこちらを見ている。
どうやら英語学校の学生で、外人に英語で質問するという課外授業らしい。
根本「ぇえ!?英語わからない!!え?何で来たかって?
アイ ケイム バス ヒアー・・・?」
英語の先生「BY bus!!」
・・・すんません。
ちょっと変わった仏像。隙間に埋って見えます。
なんとなく威圧感。
デカッ
デデデデカッ!!
よくできたもので目線はちょうど真下で合うようになっています。
手が金色なのは、御参りに来た人が線香についてる金箔をくっつけていくんですって。
すぐ隣には坂東○ニ似の仏像。
と、男二人。
修復中なのか鉄骨が。
観光を終え、6時間かけてバンコクまで戻ります。
この移動時間は、行きも帰りもスコールが。
帰りはすごかった。
前が見えず、いったんサービスエリアで休憩。
思えば、車移動以外は雨に降られずに済んだ旅でした。
ありがたや。
バンコクに着く頃には、夕日が。
でも、よーく見ると手前の道路は雨粒がバチバチ弾けています。
なかなか見られない光景。
翌日にはそれぞれお土産を買い空港へ。
旅の終わりに寂しさを感じながら、飛行機に乗る一行でした。
日本へ帰ってくると、10日間のうちにすっかり秋。
キンモクセイが満開でした。
この香りと共に、新学期がスタートです。
ページ作成:根本麻衣