意識って、一度固定されちゃっても変わり得るものなのかな、と最近思うようになった。
東京にやってきて生活するようになったのは、大学に入った時からだから、もう数年になる。でもこの数年間ずっと、自分は東京に合わないんじゃないかな、という意識があった。周りに馴染めなかったというのは大きかったのだが、その他にも、人が多いことなどに何かとストレスを感じたりもしていた。しかし、そんな意識が、ここのところ薄れてきた気がしている。
何故だろう?今は他の人と一緒に住んでいるというのもあるし、一人暮らしの時よりは広い部屋で生活できているというのもある。それにずっと人の絶えない吉祥寺の街に慣れたというのもあると思う。でももちろん、はっきりしたことはわからない。
東京の苦手意識がなくなったことは、自分にとって意外なことだった。ちょっと前までその意識は頭の中にこびりついていて、東京は仮の住まいなのかな、と思っていたくらいだったのだから。意識が変わるというのは、とっても新鮮なものである。
ところでまたここ数ヶ月の間に、どんな所に住むことになったとしてもその場所で生活できるというようになりたいな、ということも意識するようになった。将来がはっきり見えていない今の段階では、どこに住むようになるかということだってもちろん見えていない。日本人も世界中いろんな所に住んでいるし、今や東京に住んでて外国人を見ない日もない。そんな環境を見ていると、何が起きても不思議じゃないような気がするのだ。