2007年9月14日(金)

 

映画監督とオタク

 

好きな映画監督、ウェス・アンダーソンのことを書いてて、ふとオタクについて考えました。彼だってオタクの範疇に入るだろうと思ったので。

でもそういえば、映画監督ってオタク的な人は多いですよね。「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソンとか、「マトリックス」のウォシャウスキー兄弟とか、クエンティン・タランティーノとか…。全部その人を知らず見た目だけで書いてるので本当のところはわかりませんが、やっぱりどこか秀でて見ているところがあるが故に、そうなるのでしょうか。

また、話を作ったり映像の構図を考えたりするのは豊富なアイディアがいるし、相当のエネルギーをつぎ込めないと映画なんて作れないし、こだわった世界が芸術性を生み出すこともあるし、どこかぶっ飛んでるところがその人の味になったりするし、ちょっと考えただけでもいろいろ映画監督におけるオタクのメリットが思い浮かびます。

そうは言っても、やっぱりオタクと思われる人だって同じような感情を持ってるんだな、と、最近R25のクエンティン・タランティーノのインタビューを読んだ時に感じました。脚本を書いたり映画を撮ったりしたけれどヒットにはつながらず、「パルプ・フィクション」を作る前には、自分の個性が受け入れられないと悩んでいたそうです。でもカンヌ映画祭のパルム・ドールを受賞した「ピアノ・レッスン」を見て、「自分のやり方を貫いていけば受け入れられるかも。」と思ったそうです。結果的に、その「パルプ・フィクション」で彼の名は一躍有名になったわけですが。

やりたいようにやっている(ように見える)人がそんな自分にも思い当たるような感情を話しているのを見ると、妙にホッとしてしまいます。

最後に関係ないですが、最近精神的にいい状態じゃなかったので、安倍さんの辞任劇のドタバタぶりが他人事とは思えませんでした。その理由が精神的なものだったのだろうことも容易に想像できますしね。

R25 クエンティン・タランティーノ・インタビュー
8月30日 「人気俳優の自殺未遂」
8月27日 「切り取る」
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