西太后の豪華な生活 クイズ(クイズは文章の下にあります)
西太后とドラゴンの髪飾り
|
宮廷には様々なことに対して厳しい決まり事があり、もちろん身に付けるものも身分によって定まっていました。たとえば、鳳凰の柄や形は皇帝の母親のみが使用を許されたし、他の女性が使うことはできませんでした。そしてドラゴンの柄や形はというと、皇帝と皇太子だけが許され、たとえ皇后や皇太后であっても女性が身につけることは出来なかったといわれています。 ところがこの掟を破り、ドラゴンの形の髪飾りを身に付けていた人物がいます。
さてここで問題です。ドラゴンの髪飾りを付けた西太后が掟を破って行なったことは、以下のうちどちらでしょう @ 生の姿を世にさらすことが忌むべきこととされた慣習を破り、外国人にポートレートを描かせ、カメラで自分の写真を撮った
|
西太后と食生活
|
当時、皇帝の食事は極度に制度化され、形だけの儀礼的なものになっていました。御膳房と呼ばれる皇帝の食事係は、皇帝に食事を差しあげるたびに、使用した材料を一つ一つ、レシピに記録していました。 毎日、配膳する前から「お食事の予定」が示されており、時間、場所、料理の品目、さらには使う食品やテーブルのことまでも決められていました。 しかし、皇帝より豪華な料理を食べている西太后の食生活はここで語らないいけないと思います。 強大な国のトップになった女性でしたから、その食生活は半端なものではなかったでしょう。 彼女は皇帝ではありませんでしたから、その食事は御膳房の手によらず、彼女のための「西膳房」が設けられていました。西膳房で作られる料理は4000種を超え、点心類も400余種となりました。 料理は、居並ぶ宦官の手を順ぐりに渡されて西太后の前に届きます。西太后はちらっと見てして、食べたければその場に置かせ、食べたくなければ他の者に下げ渡しました。 彼女の好んだ料理は、蒸しアヒル、豚の丸焼(皮を食べる)、桜桃肉、蒸したアヒルの舌と熊の掌などだったそうです。お菓子や軽食の類も大好きで、トオモコロシ粉の蒸しパン、のりまき、揚げ餅、シュウマイ、カステラなどがあります。これらは、特別珍しい材料を必要とするわけではないのですが、作り方が凝っていることは、並みのレベルではありませんでした。 ここで問題です。こうした西太后の食生活ですが、実際はそれらの料理のほとんどが気に入らなかったため、結果として大部分の量を宦官(去勢された召使)が食べる羽目になり、太った宦官がそこら中にいたそうです。また、逆に好きな料理だけはおなかいっぱいになるまで食べたそうです。 さてここで問題。以下のうち、西太后の驚くべき食事はどちらでしょうか? @ 夏には一日だけでスイカ350個を食べた
|
西太后汽車に乗る
|
西太后は自分の汽車を持っていました。 西太后が70歳になった頃、ふとした気まぐれから北京から奉天に向かうことになりました。 その列車の旅は非常に奇妙なものでした。 さらに400人用の列車に1000人もの宦官・侍女を連れて行ったので非常にギュウギュウ詰め状態になってしまいました。もちろん、西太后の乗る車両だけは広々と使いましたが・・。 西太后が道中にいるあいだは、北京〜奉天間、ほかの列車はすべて運行停止。通過する列車の窓から西太后を見ることは禁じられ、線路周辺からも人影が消えました。姿を見ただけで打ち首を免れませんでした。 スピードは平均時速16キロののろのろ運転。しかも西太后の気まぐれな一声でどこを走っていても止まらなければならないです。 運転士は宦官でなく男性でしたが、宦官と同じような派手な格好をさせられました。派手な格好で炭を運んだりする姿は滑稽だったらしいです。 @ 床に寝そべったり、体操座りをした |