H16.3.23

このページは火曜日に更新ということになっていてるので、火曜日の夜は学校でページの更新の作業をすることが多い。その時はたいてい教室に成瀬君と二人だけで、教室のテーブルにお互い斜向かいにノートパソコンを並べて、それぞれに更新の作業をする。二人ともページを書くのに熱中していて、あまり喋らない。時々思い出したように、ページのことや全然関係のない事を話す。作業中は成瀬君の好きな「氣志團」や「友川かずき」などのCDがかかっている。

始めのうちは、どちらも私はあまり好きではなかったが、学校でなんども聞いているうちに慣れてしまって、むしろ好きになってきた。「友川」は「宮沢りえ」が彼のファンだというのでついつい真面目に聞いてしまった。(別に私は「宮沢」のファンではないのだけどね) 「氣志團」は千葉の木更津の人たちで、「木更津復興」を目指してると聞き感情移入した。私は千葉出身だし(千葉市だけど)、「ふるさとの復興の為に頑張る」みたいな話はちょっといいなと思ってしまう。「心優しい不良」みたいな設定にも私は弱い。私が中学のとき好きだった人たちを思い出してしまう。

  愛がこの国を救えないなんてデタラメなんだぜ
  父ちゃん母ちゃんありがとな
  こっから俺達の出番さ
  (氣志團 「スウィンギン・ニッポン」)

こんな風に真剣に歌うような人たちには幸せになって欲しいと思ってしまう。もちろん「お父様やお母様には感謝しなければいけません」などというような考え方は私は大嫌いだ。私は親に感謝しているが、それは「感謝しなければいけない」からなどではなくて、親が私の為にたくさん尽くしてくれたし、尽くしてくれているからだ。「愛」という言葉だってその意味のとり方は人によって違うし、「この国を救う」なんて具体的にどういうことなのかほとんど意味不明だ。国を救うために、いろんな人が辛い目に会ったり死んだりするかもしれないし、救われたいのは私やあなたや、そこら辺に居る田中さんや鈴木さんであって、国ではないだろう。だけど、それでも、そういう風に真剣に元気に歌う彼らは憎めない感じがする。

成瀬君は疲れてノートパソコンの前で居眠りしている。氣志團のCDはなんどもリピートして流れていて、いい加減飽きてきたので、Carpenters や小田和正に変えてみた。氣志團のこととか、夕方に白井君の家で見た「バトルロワイヤル」のこととか昔の自分のこととか、ぼんやり考えてみて、気分転換でコンビニへ買い物にいってみたりした。しばらくキーボードをたたいて、気がつくと成瀬君が居なくて、驚いて立ち上がったら床に転がって眠っていた。床に敷くシートを出そうかどうか迷っていると、外のバイクの音で目が覚めて起き上がり、椅子に座って再び ZZZzzz...

じゃあ、僕もそろそろ寝ようかな。

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