H15.12.26　「マメ」

マメ。僕の実家の近所に住んでいた猫の中で、たぶん一番キレイな猫だったと思う。

子供の時ものすごく小さくて、「マメ」って呼んでたけれど、大人になっても小さいままで、いつも少し「ぼー」っとしていて弱々しかった。私の親は「赤ちゃんの時の栄養が足りなかったんだね」と言っていたけど、確かにそんな感じでした。

普段から今にも消えそうな「はかない」感じがあったけど、最近本当に消えてしまって消息不明。やっぱりちゃんと生きていくのは難しかったのかな。

僕のいる上田学園のテーマのひとつは「たくましく生きる」こと。そういう意味では失格なマメだけど、でも僕はマメが好きで、それでちょっと複雑な気持ちになってしまう。弱いものを愛でるというのはどういうことなんだろう。ここら辺のことは僕自身まだはっきり答えがでてなくて、マメの写真を久しぶりに見たら、その辺のことが気になってしまった。

写真は、すぐに目ヤニが溜まっておかしくなる目が、珍しく治ってキレイな顔をしていた頃のもの。